生茶を買って飲んでいます:
写真だとちょっと分かりづらいのですが、片面の下半分に囲み記事が印刷されていて、「玉緑茶」と「嬉野」の2つが解説されています。なんでもこの「生茶 嬉野玉緑茶」は、緑茶の中で4%程度しか生産されない希少茶葉「玉緑茶」を使用しているのだとか。また「嬉野」とは九州にある玉緑茶の日本有数の産地だそうです。
最近、この手の「ウンチク情報付き緑茶飲料」をよく見かけるように思います。その先駆けと言えば、やはりサントリーの「伊右衛門」でしょうか。伊右衛門の場合は茶園の名前だけがプリントされていましたが、「どこがこだわりなのか」という情報が様々な形で発信されていました。また緑茶飲料だけでなく、他の食品でもこうした「ウンチク(トリビアでも可)情報」がパッケージに掲載されたものがあることに気付きます。
専門家の解説によれば、味覚は舌だけでなく、目や耳、そして知識として得た情報によって決まるそうです。つまり「これは有名シェフが特別な産地から取り寄せた食材で作った云々」と聞かされると、なんとなくおいしく感じてしまう・・・というのは仕方のないことなのだとか。また男性はこういった解説が書かれていると、つい読んでしまう傾向があるそうです(まさに僕がそうでした)。従って「ウンチク情報」をパッケージに掲載しておくことは、十分理に適った行動と言えます。
食品以外の分野で、この戦略を採用しているものがないかなぁとちょっと考えたら、思い当りました。サイボウズさんのFeedpathです:
意図的かどうかは分かりませんが、もしかしたらこの「Feedpath(BETA) は、メタデータ配信技術であるFeedと Folksonomy(人間による情報分類)のコンセプトに基づき、サイボウズが開発しているWebアプリケーションです」という一文が、ユーザー(特に男性)を惹きつけている一因となっているのかもしれません。
考えてみれば、液晶テレビも「亀山工場」という工場名(=産地)をブランドにしているケースがありますし。WEBアプリケーションの分野でも、「日本が誇るクリエイター集団・○○ラボが世に放つ、次世代WEBの中核を担うセマンティック技術を盛り込んで開発された最新アプリケーション!(なんのこっちゃ)」みたいな売り込み方がされる日も近い?
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