タイトル通りですが、ナレッジを金銭的に評価できるグループウェアが登場した、というニュース:
■ 「私のノウハウはいくら?」ナレッジの値付け機能を持つグループウエア(ITpro)
北都システムが4月10日から販売する、「HOT Knowledge Ver3.0」というグループウェアがそれ。HOT Knowledgeは従業員のノウハウを共有するWEBベースのアプリケーションで、最新版のVer 3.0では以下のような機能が追加されるそうです:
新版では,役に立ったノウハウの評価方法として,どれだけの経済効果があったのかを具体的な金銭で管理するようにした。評価者がノウハウの価値を評価し,価格を付ける。どのノウハウが累積でいくらの経済効果を生んだのかをリアルタイムに把握できる。
とのことなので、客観的な数値化がなされるというよりは、「この記事を★5つで評価する」といったレビュー機能を発展させたもののようです。従って「簡単な付加機能」と評することもできると思いますが、意外に効果を発揮するのではないでしょうか。
例えばある従業員が、ユニークなコスト削減のアイデアを投稿したとします。一定の結果が出た時に、単純に「この知識を100人中80人が『役に立った』と評価しています」といった「感想を集計したもの」が提示されるよりも、「1,000万円のコスト削減効果があった」という定量的評価をされた方が、投稿者はより自分のアイデアの効果を実感することでしょう。また記事の投稿を人事評価に反映することも、より客観的に行いやすくなると思います。
もちろんそのためには、ある程度客観的な金銭的効果を計り、値付けに反映するような運用フローが必要になりますが。「知識をお金に換算する」という機能、実験してみても面白いのでは?
<追記>
「知識をお金に換算する」という点では、Wisdom of Crowdsの概念が「予測市場」などの手法を生み出しています。興味がある方は、『「みんなの意見」は案外正しい』や『フューチャー・オブ・ワーク』などに興味深い事例が紹介されているので、ご参照下さい。
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