僕はタグ付けがヘタです。ずっとdel.icio.usを使ってきたのですが、過去に付けたタグはとても恥ずかしくてお見せできません。最近は意識的に「はてブ」を使うようにしているのですが、誰かにIDを見つけられて「Web2.0とかネタにしてる割には、タグ付けがヘタなのね・・・」と思われるのがイヤなので、まったくタグを付けずにブックマークしてます(それでも何とかなってしまうのがブックマークの面白いところですが)。
2~3年もすれば、きっと「ソーシャルブックマーク講座」や「日本タギング検定」みたいなものができて、良い入門書も出てくるのでしょうが、今のところは自分のタギング・スキルを上げる方法は無さそうです。しかしあえて逆の発想をしてみると、「上手なタグ付けなんて出来ない」と考えてみるのはどうでしょうか?
ある人間の思考パターンは一貫しているようで、実は時と場合によってバラバラです。昨日まで夜食に牛丼弁当ばかり食べていたとしても、今日は急に牛丼がイヤになって唐揚げ弁当が欲しくなるかもしれません。タグ付けもそれと一緒で、ある記事を読んで「これは『Web2.0』というタグがピッタリだ」と感じても、後で同じ記事を読んだら「これは『マーケティング』というタグの方がいいな」と感じることがあるのではないでしょうか。同時に「Web2.0」「マーケティング」という複数のタグが思いつけば良いのですが、自分が思いつく全てのタグを1回で付けるのは無理でしょう。「Web2.0」「マーケティング」とタグ付けされた記事を読み返したら、やっぱり「うどん」というキーワードが適切だと感じてしまう・・・そんな可能性だってあります(それがどんな記事かは想像できませんが)。
この際、タギングを自動化することをもっと考えても良いのではないでしょうか。del.icio.usの場合、ブックマーク登録時に自分が過去に付けたタグの傾向と、他人のタグの傾向からいくつかのレコメンデーションを挙げてくれます。それをさらに進化させて、「過去のタグ付けの傾向を自動的に分析し、ブックマークした記事に対して定期的に『裏タグ』を付与してくれる機能」というのはどうでしょうか。
どういうことか、例を挙げて説明させてください。例えば『うどんの作り方』という記事(A)を読んで、それに「Web2.0」というタグを付けたとします。次に『おいしいうどんの店』という記事(B)を読み、それに「マーケティング」というタグを付けたとします。するとこの仮想サービスは裏でタグ付け傾向を分析し、「うどん」というキーワードを持つ記事に「Web2.0」と「マーケティング」という2つのタグが付与されていることを把握、記事(A)には「マーケティング」というタグを、記事(B)には「Web2.0」というタグを裏タグとして自動付与します。
いざ過去にブックマークした記事のタグ検索、となった場合、最初は「ユーザーが付与したタグ」だけを検索します。そこで目当ての記事が見つからなかった場合、システムが自動付与した「裏タグ」を検索し、「この記事も候補に含まれるかもよん」と提示してくれるわけです。これなら、あるとき魔が差して『カレーうどん専門店めぐり』という記事に「CRM」というタグを付けてしまったとしても、後から「Web2.0」もしくは「マーケティング」というタグで検索にヒットさせることができます。
なんだか疲れていてまとまらない記事になってしまいましたが・・・要は「首尾一貫したルールでタグ付けできる人なんていないんじゃない?僕が特別タギング下手ってわけじゃないよね?」ということを言いたいわけで。そんなタグベタな人々のためにも、もっとタグ機能が進化してくれることを願います。
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