「景気回復でも資格取得意欲は旺盛」なんだそうな。
■ 景気回復でも資格取得意欲 -- 講座の細分化にニーズ(日経産業新聞 2006年4月21日第24面)
東京リーガルマインド取締役の反町雄彦氏のコメント。資格産業関係者の話なので、割り引いて考える必要はありますが、「学生の資格取得意欲は依然旺盛」「社会人はキャリアアップ志向が続いている」とのこと。客観的なデータはありませんが、新TOEICなど資格に関する話題は途切れることがありませんし、「勉強したい」というニーズは強く存在しているように思います。
反町氏によれば、「勉強の仕方にはばらつきが広がっている」そうです。退職してから勉強に打ち込む人、仕事しながら勉強する人、インターネットなどバーチャル講座を利用する人などなど・・・ライフスタイルの多様化とテクノロジーの進歩により、様々な「勉強の形」が生まれてきているのでしょう。
という記事に関連して、昨日はこんな記事もありました:
■ 三越本店 イタリア語学び物産展楽しんで -- 期間限定の語学講座(日経流通新聞 2006年4月21日第5面)
三越本店が期間限定で、買い物客向けにイタリア語講座を開催するとのこと。「イタリアフェア」の一環で、イタリア文化会館から講師が派遣されるそうです(30分程度の無料講義を毎日2回開催)。フェアにはイタリアから工芸品の製作者も訪れ、講座でイタリア語を勉強→さっそくお店のイタリア人に話しかける→工芸品を売り込まれる→断りきれずに購入、という効果を狙っているそうです(ウソ。紙面には「買い物客に売場で簡単な会話を楽しんでもらい、物販につなげる狙い」とだけ書いてあります)。
なかなか面白い試み。現代人の「勉強しなきゃ」という脅迫概念を上手く利用しているというか、売り込みのためのリードとして「勉強」をもってくるというアイデアは、他に流用が可能かもしれません。例えばRSSリーダーで何とか儲けてやろうと考えたときに、安い英語教材コンテンツ(テキストだけじゃなくて、音声や映像も含む)を仕入れて定期的に配信するようにして、「英語教育に画期的なツール!」という触れ込みで高く売るとか。意外と買ってしまう人は多いかも。
かく言う自分も資格・勉強という言葉に弱かったりして。4月から意味無くスペイン語の勉強を始めたりしてます。アディオース!
<追記>
ちなみに三越のイタリア語講座では、「このかばんはいくらですか」「チーズを味見してもいいですか」といった買物に直結する生活で役立つ表現を教えてくれるんだとか。分かりやすくて良いです。
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