週末です。週末は新聞の折込チラシが多くてうっとうしい・・・と思っていたら、実はそう感じるのは少数派のようです:
■ 新聞の折り込み広告 女性9割、男性6割「歓迎」 -- スーパー・HC・家電量販 関心高く(日経流通新聞 2006年3月31日第4面)
日経広告研究所の調査によれば、「新聞のチラシを見るのは好きか」との問いに対して、女性の89.7%、男性の62.6%が「好き」と回答したとのこと。また「誰がチラシを読むのか」との問い(複数回答可)には、「妻」という回答が88.4%でトップだったそうです。
さらに驚きなのが、「折り込みチラシが入らなくなっても現在とっている新聞を購読するか」との問いに対しては、女性の57.0%が「いいえ」と回答したとのこと(ちなみに同様の回答をした男性は33.0%)。記事ではこの結果を「主婦を中心に女性が日常生活に欠かせない情報源としてチラシを活用している実体が改めて確認できた」と評しています。(ちなみにうちの奥さんも、「チラシが新聞のメイン」とまで言い切っていました。)
また同じ調査によると、チラシで「とても興味・関心がある業種」をたずねたところ、以下のような結果になったそうです:
【女性】
- スーパー … 77.4%(男性は14.8%)
- 外食産業 … 29.1%(男性は8.5%)
- 求人 … 24.4%(男性は6.3%)
【男性】
- 不動産、車、家電量販店で女性より強い興味を示す(割合不明)
この結果を見ると、折込チラシはローカル情報を得るメディアとして期待されているようです。最近はサイト上に「デジタルチラシ」を展開し、WEBからチラシが見れるようにしているスーパーも多いですから、次第にチラシもWEBに移行してゆく、と考えられるでしょうか。折込チラシの「期待していないけど勝手に届く」という性質が歓迎されているのだとしたら、自分の住んでいる地域(もしくはチラシ情報が欲しい任意の地域)を登録しておくと、後は勝手に(RSSなどを活用して)デジタルチラシもしくはチラシのテキスト情報が送られてくる、というサービスにしても良いかもしれません。
ちなみに折込チラシも少しずつ進化しているようです。土曜日に「いなげや」のチラシが入ってきたのですが、その中に「いなげやのあゆみ」という欄があり、1900年から始まったいなげやの歴史が紹介されていました(なんでもスーパーマーケット開設50周年記念なんだとか)。「いなげや物語」と題されたコーナーでは、
「スタートは混乱と戸惑いの連続」
お店もお客様も初めてのセルフサービス方式では、様々なエピソードがございました。ある時など、無料で好きな品物をもらえるらしい、と買い物籠ごと持ち帰る方もでてくる笑い話のような実話もありました。しかし、時間とともにこの新方式は着実にお客様に浸透していきました。
---次回4月5日折り込みチラシに続く
という記事が1956年(セルフサービス導入当時)の写真と共に掲載されていて、なんとなくブログ的な雰囲気も。PCやネットから遠い世代のために、ホームページやブログと連動した記事を載せるチラシ、なんてのも現われてくるのかもしれません。
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