なんか lifehack 系のネタが続いてしまいますが、週末ということで。最近マイクロソフトを離れることを発表して話題を呼んだ Robert Scoble が、Scobleizer で「名刺のベストプラクティス」という記事を書いています:
■ Business card best practices (Scobleizer)
Scoble がまとめた「次に名刺を作るときに参考にして欲しいベストプラクティス」11個について。まずはどんな内容か見てみると:
- 良い名刺は会話を生む: Scoble がマイクロソフトで最後に使っていた名刺には、点字の説明書きがついていたそうです。またゴムのような素材で作られた名刺も持っていたことがあるのだとか。
- スキャナで読み取れるようにしておくこと:最近は名刺専用スキャナも普及してきたことですし。
- 一般的ではないサイズや形状にしないこと:名刺バインダーや名刺フォルダに入らないと、渡した相手が整理しづらいので。
- 基本要素が表示されていること:名前や肩書き、会社名、会社やブログのURLなどなど。まあ当然ですね。
- 「何をしているか」を説明する一文を入れること:その人物や所属する会社が何をしているのかが説明されている場合は少ない。Google のようにメジャーな会社ならそれでもいいけど、小さい会社の場合、ちょっとした説明書きがあるだけで後で思い出してもらえる確率が上がるだろう、とのこと(ちなみに Scoble 曰く、Google の名刺はこの情報が少なくて最悪なんだとか)。
- 会社のルールを破れ(ただしクビにならない程度に): これも話題づくりが目的。Scoble は会社のブランド規定に反していたにも関わらず、2枚の名刺を持ち歩いていたそうです。そのうちの1枚には、Hugh Macleod が描いた絵が印刷されていたのだとか。
- 違いを出せ: Scoble のお気に入り、Matt Mullenweg の名刺は次のような文章が書かれているのだとか … (1) Google.com にアクセス (2) Matt と入力 (3) "I'm feeling lucky"ボタンを押す
- 顔写真を載せること:後で思い出してもらえるので。
- 企業スローガンは名刺の裏に:これはまぁ、Scoble の好みか。日本の場合には裏面は英語版、と決まっていますし。
- 2カ国でビジネスをしているなら、両国の言葉が載っているように:というわけで、これは日本人には普通ですね。
- 名前以上の情報を名刺に載せないのなら、せめてあなたの名前が Google や MSN、Yahoo で検索できるようにしておくこと:これもまぁ、「会話を生む」という上級テクニックの名刺ということで。
こんな感じです。いくつか重複しているような内容もあるので、大きくまとめれば (1) 話のきっかけとなるような仕掛けをしておく (2) 渡す相手のことを考えたデザインにする (3) 後で見たときに自分のことを思い出してもらえるようにしておく、の3つになるでしょうか。
確かに最近、(1) の「話のタネに」的な名刺を目にすることが多いのですが、形状まで変えられてしまうと整理に困りますよね(以前ライブドアの方の名刺が細長いデザインで、フォルダから滑り落ちてしまい苦労しました)。またうちのオフィスでも名刺スキャナを使っていますが、あまり奇妙なデザイン・形状にしてしまうとスキャナで読み取れなくなってしまうでしょう。話題づくりに奇をてらうのもほどほどに、もしくは Scoble のようにネタ用名刺は別に持て、というところでしょうか。
またブログのURLを掲載したり、検索エンジンを活用する、というのは現代的ですね(ちなみに僕はブログURLの掲載をお願いしたところ、あっさり却下されてしまいましたが)。最近はQRを載せている名刺も多いですし、「名刺→WEBサイト」と誘導してより多くの情報を提供する、というのが一般的になるのかもしれません。
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