最近のネット系企業は「ラボ」をオープンするのが流行りになっていますが、Digg でもラボを始めたとのこと:
■ Digg Labs Launches (alpha) (Digg Blog)
ラボへのリンクはこちら:
第1弾として、Digg 内における投票行動を可視化するツールが発表されています。Flash で開発されていて、面白い動きをするのでぜひ一度アクセスしてみて下さい。発表されたツールは以下の2つ:
- digg(記事への投票)が行われる様を、票が棒グラフに積み上がるイメージで表示。
- バーの色は得票数(明るい色で表示されているほど digg が多い)を示す。
- バーをクリックすると、個別記事の詳細が表示される。
- ユーザーが記事に群がる(swarm)する様を可視化したツール。
- 中に文字が含まれている円が記事を、その周りに群がっている黄色い円がユーザーを示している。ある記事に対してユーザーが digg すると、その記事を示す円に紐付く形で黄色い円が表示される。
- 記事を示す円は、大きければ大きいほど得票数が多いことを示している。こちらもクリックすると、個別記事の詳細が表示される。
- 記事を示す円の上にカーソルを合わせると、その記事に対して digg したユーザーが別の記事も digg していた場合、別の記事に対するつながりが表示される(上のスクリーンショットを参照)。
del.icio.us や mixi などを対象とした似たような可視化ツールがあったと思いますが、ソーシャル系のアプリケーションは、このようにリアルタイムでユーザーの動きを図表化することによって、様々な仮説が浮かび上がってきますね。特に swarm の動きを見ていると、Digg Blog でも指摘されている通り、「ユーザーは記事をよく精査することなく投票する」という行動パターンが見えてきます。先日、「Digg のトップページに上ってくる記事はごくわずかな Top Digger によって登録されている」という記事がありましたが、これを見ると確かに「digg される/されないは記事の中身以外の要素が関係している」という仮説が正しいように思います。
そんな小難しいことを考えなくても、次々と digg されている記事を眺めているだけでも面白いかも。特に swarm の動きは生き物っぽくて(実際に人間という生き物の動きを可視化しているわけですが)、ボーッと見ているだけで飽きません。また、「急激に digg される記事を『目で見て』発見し、話題を集めるニュースに出会う」という新しいスタイルが確立するかもしれませんね。
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