今日の TechCrunch で紹介されていた dandelife というサービス、ちょっと面白そうです:
■ Brand your life story with Dandelife (TechCrunch)
■ Dandelife、あなたのライフストーリーをブランド化 (TechCrunch Japanese)
タンポポ(dandelion)+人生(life)で dandelife。つまりタンポポの綿毛のように、誰かの人生ストーリーが遠くまで広がっていく・・・というイメージでしょうか(ロゴも綿毛が飛ぶ姿がモチーフになっていますね)。蛇足ですが、どんな内容か簡単に箇条書きすると:
- 過去に起きた出来事を登録できる。出来事にはタグをつけたり、他の出来事と関連付けたりすることが可能。
- Flickr および YouTube のアカウントを持っていれば、それらにアップしてあるコンテンツを簡単に取り込むことができる。
- 登録された出来事は年表形式で表示され、時系列に沿って人生を振り返ることが可能。
こんな感じのサービスのようです。で、さっそくアカウントを作ってみました。まずは出来事を登録する画面:
こんな風に、タイトルと日付、詳細な内容とタグを入力することができます。またお分かりのように、Flickr のアカウントを設定すると、下の方にアップ済み画像が一覧表示されます。これをドラッグ&ドロップして、すぐ上にあるマスの中に入れればOK。同様に YouTube のビデオを登録することも可能です。ちなみに TypePad のブログや、RSSフィードからもコンテンツ登録が可能。TypePad はアメリカのアカウントしか受け付けてくれないようですが、フィードはちゃんと取り込んでくれました。
で、手作業で入力したものと、RSSフィードで取り込んだものを年表形式で表示したのがこちら:
ちなみに上記のページのURLはこちら:
http://www.dandelife.com/akihito
そしてこうやって各ユーザーが登録していった「人生」を、集約して表示してくれるページもあります:
ここで表示されている出来事をクリックすると、各ユーザーのページにジャンプするので、そこから彼/彼女の詳しい人生を知ることができる、という仕組み。この辺が今後、SNSチックに変貌していくのかもしれませんね。
SNS的な機能よりも、個人的に感心というか、面白いと思った点が2つ。まず1つは、「ユーザーは、企業のブランド化に利用できるストーリーを企業スポンサー間での競売に提供する」というビジネスモデル。dandelife は「ユーザーと企業間の間を取り持つブローカーのような役割を果たすシステムを作るつもり」なのだそうです。確かにブログを書籍化したり、さらにドラマ化・映画化するということが現実に始まっています。ブログを定期的に書くのは大変ですが、dandelife の仕組みであれば簡単に過去の人生を綴ることができます。ドラマチックな人生を送っていながら、これまで語ろうとしてこなかった人々がこのシステムを使い、企業に見出される -- というケースもあり得るのではないでしょうか(語ろうとしない人はどんな仕組みであろうが語らない、というのも真実だと思いますが)。
もう1つは、RSSフィードからコンテンツを取り込めるという点。僕も登録してみましたが、意外なほどすんなりアップすることができました。画像付きの記事も問題なく取り込めたので、ブログの新たなインターフェースとして使えるかもしれません。欲を言えば、年表にクローズアップ機能など、もっと優れた機能が欲しいところですが・・・この辺はこれから改善されてゆくことでしょう。
正直なところ、操作しづらい点や障害があったりと、まだまだ荒削りである感覚は否めません。しかし上手く使えば新しい仕組みとして定着するような、そんなタネのようなアイデアで溢れているサービスのように感じました。
コメント