Google Maps を活用したmashup系サービスには、既に多種多様なものが存在していますが、まだまだアイデア次第で様々な可能性があるのでは -- ということを感じさせるサービス:
■ Blipstar (Emily Chang - eHub)
紹介されているのは Blipstar というサービス。小売店などのビジネスで使われることを想定したサービスで、自分のお店の住所をアップロードして設定を行うと、インタラクティブな案内地図(Store Locator)を作成してくれるというもの。以下のスクリーンショットは Store Locator のデモ画面:
設定はこんな感じで行われます:
- お店の名前と住所を登録する(複数登録可能)。
- お店のロゴ、ロゴの位置、使用言語、地図のサイズなどなど、様々なコンフィギュレーションを行う。
- リンクおよびスクリプトが生成されるので、好きな方法で自分のサイトに Store Locator を組み込む。
そして完成した Store Locator は、こんな風に(お客様によって)操作されます:
- まずアクセスすると、郵便番号(自分の住所など、店を検索したい場所)と検索する店の数、使用言語の入力を要求される(この辺はコンフィギュレーション次第で変化)。
- 実行すると、入力された郵便番号の付近にある店が検索される。上のデモ画面では、ボストンを中心に、周囲にある5つの支店(ボストン店、オタワ店、トロント店、シカゴ店、アトランタ店)が表示されている。
- 1つの支店を指定(リストもしくはピンをクリック)すると、詳細情報や詳細地図の表示、経路の検索などが行える。
そういえば最近、どこかのお店や会社に出かけるというと、企業の公式ホームページに掲載されている地図を参照するのではなく、Google Maps など地図サービスを頼るということが多いような気がします。それだけ「使える」案内図をサイトに掲載している企業が少ないということだと思いますが、案内図を作るというのはなかなか大変な作業です。そこでこんなサイトがあれば作業が簡単になり、しかもお客様にもメリットがあるわけです。支店がたくさんある会社などでは特に便利でしょう。
まあ実際には、案内図に他社のサービスを使うことによるブランドイメージへの影響とか、Blipstar のサービスの安定性など考慮しなければならないポイントが残されていると思います。ただ Google Maps (もしくは他の地図サービス)のインターフェースに人々が慣れてきたのであれば、それと同じインターフェースで操作できる案内図を掲載するというのは、ある意味お客様のことを考えた対応とも考えられるでしょう。意外に「使える」サービスとして人気を呼ぶ可能性もあるのでは、と思います。
コメント