忙しい。忙しい時には「短時間で終わるサービス」が便利ですが、なんでも「1回30分でできるフィットネス」とやらが急増中だそうな:
■ “30分フィットネス”急増中 -- 女性、空き時間で気軽に(日経流通新聞 2006年8月2日 第14面)
1回30分でできるフィットネスの手法「サーキットトレーニング」を行う小型フィットネスクラブが増えているとのこと。短時間でできるという点を売り物に、日中に時間のある主婦や会社帰りのOLをターゲットとしているのだとか。国内最大手はカーブスジャパンという会社で、2005年7月に1号店をオープンさせてから、1年で160店舗まで拡大。年内に300店舗の開業を目指しているそうです。
こういった「スキマ時間」を狙ったサービスについては、以前シロクマ日報でもエントリしたことがあるのですが、様々な分野で増えているようです。それはフィットネス・料理教室・メガネ製作などもっぱら「かつては時間に余裕がある時でないと利用できなかったサービス」が主な領域なわけですが、WEBサービスにも「利用時間を短時間にする&時間を限定する」という発想を応用できないでしょうか。というわけで、勝手に考えたアイデアを3つほど:
1. 30分で終わるゲーム
ゲームを始めたけれど、いいとこまで来たのに用事があって止めなければならない・・・なんて経験が個人的に非常に多いです。例えばサッカーゲームのように「○○分で必ず終わりが来る」という限定を他のジャンルにも応用すれば、最初から心置きなくゲームが始められるのではないでしょうか。「○○分」に限らず、例えば「来週から期末テストの準備をしなければいけないから、5日間で必ず終わる(いいところで中断という状況に陥らない)」といった設定も考えられると思います。またこの「○○分」をユーザー側が指定できる(隣駅で降りるまでの5分間だけゲームをしたい)といった応用も可能では。
2. 30分以上使用できないWEBブラウザ
先日「締切を守る10の手段」というエントリを書きましたが、その中で「フルスクリーンを活用せよ」というアドバイスがありました。他のアプリケーションにハマってしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまうことを指摘したものですが、例えば「ちょっと息抜きにWEBを見るつもりが、気づいたら2時間も油を売ってしまった・・・」などということはよくあるのではないでしょうか。この場合、「○○分以上(ユーザーが任意に設定可能)見れないブラウザ」などというものがあれば、問題解決の1つの方法になると思います。
3. 30分で読めるように記事を要約・選択してくれるRSSリーダー(もしくはソーシャルブックマーク)
RSSリーダーやソーシャルブックマークなどで、情報がどんどん集まるようになりました。しかしこれを片っ端からチェックしていては、いくら時間があっても足りません。例えば「10分間で未読記事全て」などと設定すると、平均的な人間が10分間で読めるテキストの量に基づき、重要な記事だけを選択(事前に設定したキーワードやブックマークしている人の数などで判断)してくれたり、未読記事を要約してくれる機能があったら便利ではないでしょうか。この「○○分」という設定が短くなればなるほど、重要度の条件が厳しくなったり(ex. 被ブックマーク数が100以上)、要約の長さが変わるわけです。一定の重要度で記事をすくい上げるというよりも、時間という入れ物につめられる分の情報を選ぶ・つめられる分に情報を圧縮するといったイメージでしょうか。
と、こんな感じ。パッと考えただけなので底が浅いですが、じっくり考えてみると良いネタが転がっていそうな気がします。
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