あまりよい習慣ではありませんが、僕はいわゆる「積ん読」するタイプで、気になる本があったらとりあえず買ってしまいます。しかし最近はお小遣いも少ないので、「買って後悔のない本を選ぼう」とするせいか、なかなか買う本が決まらない・・・ということが。そこでふと思ったのですが、皆さんはビジネス書や仕事に関係する本、どうやって選んでいますか?
ちなみに最近の自分を振り返ってみると、こんな感じです:
(1) ブログ/SNSで紹介された本を買う
これは最近多いパターンです。ビジネス書の紹介を専門に行うブログ、なんてものもありますよね。例えばちょっと前ですが、堀内さんのブログ『発想七日!』で『ハイ・コンセプト』紹介されているのを読んで、思わず買ってしまったということがありました。同じく「あの人がブログで推薦していた本だから」「マイミクがレビューで絶賛していた本だから買った」という経験をされている方、多いのではないでしょうか。やっぱり信頼できる人物からの推薦があると、安心してお金が出せますよね。
(2) 書店で立ち読みして買う
まあごく普通の方法なのですが、書店に行くと良いのは「売れ筋や新刊本が一目で分かること」です。大きな書店に行き、平積みされている本をざっと見るだけで、何が注目されているかが大体分かります。もちろん「書店がお薦めする本=良質な本」とは限らないのですが、「話題の本・話題になりそうな本」である可能性は高く、その意味で「読んで損はしない本」が手に入りますよね。
(3) レコメンデーションで買う
Amazon の回し者ではないのですが、やはり Amazon のレコメンデーション機能は便利です。個人的には Amazon のレビュー機能は一切気にしていない(書いたのがどんな人物なのか分からず、信頼できないため)のですが、「この本を買った人はこんな本も買っています」と言われると、「興味が同じ人々が選んでいるのだから、オススメされた本も自分の興味に合うだろう・・・」という気持ちにさせられます。実際には「人々」というのが何人かも分からず(たまたま2~3人が買っていただけかも!)、「在庫処分したい本を薦めてるんじゃないの?」と疑えば切りがないのですが、Amazon だから信頼しているという面がありますね。その意味では、(1) の「信頼している人の紹介で買う」というパターンに近いのかもしれません。
と、最近はこの3パターンのどれかで買うことが多いです。こうして見ると、何か自分のポリシーがあって買うのではなく、他人が薦めているから、他人が読んでいるから/読みそうだからという基準で買っていることが明らかですね。本当は「○○教授の本だから買う」「ロジックやデータがしっかりしているから買う」といった基準に沿う方が良いのかもしれませんが。
しかし、Amazon 型のレコメンデーションが流行っていることを見ると、「他人のオススメ」の影響力というのは無視できないのではないでしょうか。絵本だと、「子供の年齢に合わせて最適な絵本を届けてくれるサービス」なんてものがありますが(例えばこちら)、意外とビジネス書でも同じ仕組みがウケるかも。「大企業のトップマーケティング担当者が選ぶ、最新のマーケティング専門書が毎月あなたのお手元に!」とか、「この本を読んでおけば大丈夫!日本全国の書店売上データを基に選出した、いま最も話題の本が毎週あなたのお手元に!」なんてサービスがあったら、選ぶ手間はおろか買いに行く手間も省けて、しかも手に入るのは「信頼できる他人(あるいは信頼できるデータ)からのオススメ本」ということで、人気が出ると思うのですが・・・というより、もう既にそんなサービスがあるのでしょうか?あったらちょっと利用してみたいなぁ。
どうも、『ハイ・コンセプト』を熱く推薦してしまった堀内です(テーマにふさわしいスタイルと文体を備えた原書が本当のお勧めです)。
> 既にそんなサービスがあるのでしょうか?
毎月ビジネス書を4冊選り抜いて、サマリーを作り、CDに録音して届けてくれるサービスがありますね。
◆移動時間を活用できる聴くビジネス書 月刊トークス
http://www.talksnet.co.jp/
投稿情報: 堀内 | 2006/09/15 18:17
堀内さん、Polar Bear にまでお越しいただきありがとうございます。実は『ハイ・コンセプト』、先日近所の書店でペーパーバック版が安く売られていたので、思わず買ってしまいました。
「トークス」面白そうですね。公式ページに
「4. 社員に本を読んでもらいたいが、どの本を薦めていいかわからない
--- 大丈夫です。皆さん同じ悩みをお持ちです。『月刊トークス』の岡田編集長は昔からのお客様(主に中小企業経営者)にも依頼され、幹部社員や若手社員の自己啓発に役立つ本、モチベーションアップにつながる本等、幅広くチェックしています。」
とあり、僕のイメージに近い感じがします。さらに分野を細分化したり、パーソナライゼーション(Aさんは初級レベルなので○○を、Bさんは流通業なので○○をなど)を進化させたら面白いかもしれません。
投稿情報: アキヒト | 2006/09/16 22:41