いまさらホームページ。と言ってはいけないのかもしれません。いま10代女子の間で流行っているのは「ホームページ作成」なのだとか:
■ 10代女子は“ホムペ作り”に夢中 (ITmedia News)
10代女子率ナンバーワンのサイトは「ふみコミュニティ」というコミュニティーサイトだ。2位以下も「エムペ!」「MobileSpace」など耳慣れない名前が並ぶ。
・・・当然ながら、僕も聞いたことのない名前ばかりです。ちなみに「ふみコミュニティ」は女の子向けコミュニティサイト、「エムペ!」は携帯電話用サイト作成サービス、「MobileSpace」も携帯電話用サイト作成サービス。人気ランキングの続きを見ると、その他にも「フォレストマーチ」「フォレストページ」(12/18訂正 -- Tanigox さんTBありがとうございます)や「00HPメーカー」などの携帯サイト作成サービスが続いています。ホームページの中でも、特に携帯電話用ホームページの作成が人気のようです。
この記事を読んで、ふと以前「アメリカで MySpace が成功したのは、ネット上で自己表現したいティーンエイジャー向けにカスタマイズ可能な空間を用意したからだ」という解説を読んだのを思い出しました:
■ SNSのプロフィール画面--カスタマイズかテンプレートか?
MySpace にアクセスしたことのある人ならお分かりだと思いますが、個人のページは多種多様で、Mixi のように決まりきったテンプレートを強制されてはいません。僕のような30を過ぎた男からすると、「自分のページを1から作るなんてかったるい」と感じてしまいますが、若者にとってはそれも楽しみの1つなのだ・・・という訳です。
もしかしたら、10代の女の子に「ホームページ作り」が流行っているのも同じ理由なのかもしれません。場所が主に携帯電話なのは、パソコンよりも携帯電話の方がネットの端末として普及している(特に若者の間ではその傾向が顕著)という日本の特殊事情によるものでしょう。いずれにせよ、アメリカではそのニーズに MySpace が上手く対応した -- 日本ではSNSではなく「携帯電話用サイト作成サービス」が対応した(モバゲータウンはあるけど)と解釈できるでしょうか。
仮に現状の「自分のページはサイト作成サービスで立ち上げ、他人との『つながり』は専用コミュニティ(ふみコミュニティのようなホームページ評価コミュニティ?)で行う」という行動が定着するならば、以外に早く既存型SNSの終焉がやってくるかもしれませんね。ただ現状のサイト作成サービス&コミュニティサービスはあからさまに低年齢層向けなので、いまのユーザーが高校生・大学生と成長していった時にそのままサービスを利用し続けるとは思えませんが。その辺りをクリアして、成長に合わせてうまく自社サービスを使い続けてもらうことに成功すれば、Mixi の牙城を崩すサービスが現れるかもしれません。
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