ニュースではないのですが、「なるほど」と感じる記事があったので。New York Times から、「タイムズスクエアがメディア化している」という記事:
■ Times Sq. Ads Spread Via Tourists’ Cameras (New York Times)
デジタルカメラやビデオ+インターネットという組み合わせにより、タイムズスクエアに掲げられた広告が全世界に一瞬のうちに広がるという現象が起きている、というもの。「人が集まるところに広告を出す」はこれまでも常識でしたが、いまやその場に来た人々にだけ効果があるのではなく、彼らが新たなコンテンツを流通させることによりさらに多くの人々に広告が伝わるようになっている。その最たる例であるタイムズスクエアは、いまやパブリッシング・プラットフォームだ -- という内容なのですが、その例として取り上げられているのがこちら:
■ Charmin' brand space (Springwise)
Charmin というP&Gのブランドが付けられた、タイムズスクエア内にあるトイレ。11月20日に設置されて以来、YouTube にアップされたビデオは7,400回視聴され、その他にも様々なブログで取り上げられているのだとか。
これまでのマスメディアでは、コンテンツが流通するプラットフォームを利用できるのは一部の人間に限られていたため、その力を持つ人々が「何を流通させるか」を取り仕切っていました。しかし「コンテンツ作成ツール(ブログやデジタルカメラ/ビデオカメラなど)+ネット+コンテンツ共有の仕組み(RSSや共有サービスなど)」という誰でも使えるプラットフォームが普及した現在では、できるだけ多くの視聴者に取り上げてもらう/関心を持ってもらうことが必要になります。そこで実際に人々の足を運ばせる力をもつ、タイムズスクエアのような空間が、1つの装置として機能するようになってきたということなのでしょう。
そう考えると、「YouTube が人気だ -> YouTube に広告を出そう」という単純な考え方だけでなく、「どこで人々の関心をより多くキャッチできるか」「どうしたらタイムズスクエアのような、メディアとしての価値を持つ場所を作り出せるか」といったアイデアを生み出せるようになるかもしれませんね。漠然とした発想でうまくまとめられないのですが、「パブリッシング・プラットフォーム化するタイムズスクエア」というキーワードが何か重要なことを示しているように感じています。
仰るとおりですよね。
SMOを意識した方がいいのはネットの中だけでなく、
外も含めてですよね。
こんなキャンペーンも好例かと。
http://tanigo.jugem.cc/?eid=149
投稿情報: tanigox | 2006/12/13 08:20
tanigox さん、コメントありがとうございます。
ズブロッカのキャンペーン、僕も遭遇しました!しかも tanigox さんが見たのと同じ、六本木の檻です。どこかで書こうかな~と思っていたのですが、檻の中に入って撮ってもらうという恥ずかしい写真だったので、どうしようか迷っているうちにタイミングを逸しました・・・。
もしかしたら、そのうち「YouTube で頻繁にアクセスされるようなビデオを撮ってもらうにはどうしたらいいか」みたいなことまで指南する人が現れるのかもしれませんね。既に Viral Marketing を手がける人々が、そんなサービスをしているのかもしれませんが・・・。
投稿情報: アキヒト | 2006/12/15 01:43