ウィルスやスパイウェアやらで、最近のウェブサイトは迂闊にクリックできない場所になってしまいました。特にポップアップで表示される広告には怪しいものが多いので、ブロックされている方が多いと思いますが、たまには外してネットを歩いてみたら?という話:
■ The Power of Red Buttons (Playpen)
ドメインの打ち間違えで偶然表示されたページで、こんなポップアップが表示されて・・・という話なのですが、真っ赤なボタンと「おならボタン/さあ押してみよう/押してみたいくせに」というメッセージが表示されています。これを見たら思わず押してしまいそうになった、と優れたデザイン?を誉めているのですが、確かに人間心理を考えて作られたページかもしれませんね(僕はむしろ、赤いボタンだけで何のメッセージも書かれていなかったら押してしまうかも)。
クリックすることへの警戒心が高まったいまでは、人々は簡単に動いてくれません。それでも「悪い人々」はあの手この手で興味を引こうとしているわけですから、彼らに学ぶことは実は多いのかもしれません。もちろんいかがわしいサイトを歩くことは推奨しませんが、「なんでこのリンクを踏んでしまうんだろう?」と考えてみることは有益だと思います(それを正しい仕組みに応用するか、悪い仕組みへの対策に使うか、それとも悪い仕組みを作る側に回るかは別問題として)。
世の中は様々な「悪いモノ」で溢れています。以下の記事のように、「悪い」テレビやゲーム、携帯電話へのアクセスを禁じてしまうというのも手かもしれませんが:
■ 3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!(3ページ目) (nikkei BPnet)
僕はむしろ、この世の中の一部である「悪いモノ」からも学ぶことにも価値があると思います。悪いから近寄るな、では学びの機会を失ってしまうばかりか、それに正しく対処する術も見失ってしまうのではないでしょうか。もしかしたら、『ダメなものは、タメになる』が主張するように、テレビやケータイを使いこなしていた人間の方が賢くなるなんて事実があるかもしれませんしね。
ということで、たまにはポップアップ・ブロッカーを外してみても面白いのでは(それでPCに被害が出ても責任は負いませんが・・・)。ちなみに某社では「Skype は危ない!インストール禁止!!」という御触れが出ているのですが、「Skype を安心して使えるようにする技術/運用方法」というものを見出して売物にするビジネス・チャンスを見過ごしているだけなんじゃないかなぁと、ふと思ってみたり。
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