グループウェアで有名なサイボウズから、待望の社内ブログ構築システム「サイボウズブログ」がリリースされました。グループウェアの会社が社内ブログを作ったらどうなるか、興味深いのでは:
■ サイボウズ ブログ構築ソフト 企業向けを開発 -- 利用権限 細かく設定 (日経産業新聞 2006年10月3日 第7面)
ちなみに公式ページはこちら:
■ サイボウズブログ
残念ながらウェブ上ではまだ記事がないようなので、日経産業の記事からポイントを抜き出してみると:
- 名称は「サイボウズブログ」
- フィードパスが開発したブログ構築ソフトを拡張
- 記事の閲覧・投稿、コメント投稿など、権限設定を利用者ごとに細かく行うことが可能
- 1人の利用者が複数のブログを開設することも可能
- 記事承認機能もあり(承認者が認めるまで記事が公開されない)
- 全文検索機能搭載
- 投稿数、閲覧数などの情報集計が可能
- 価格は利用者10人で8万円程度、300人で180万円程度と、競合製品よりも割安
という感じのようです。
やはり細かい権限設定・検索機能など、企業内でブログを導入する際にポイントとなる部分はきちんと押さえられているようですね。ただ、まだまだ基本の範疇を出ていない、地味な印象を受けます。つまり奇をてらっていないというか、これによって新しい顧客を獲得するというよりも、従来のグループウェアでカバーしていない部分を補完する、といった姿勢のように感じました(実際、日経産業の記事でも「サイボウズは自社のグループウェアソフトがカバーできていない市場があると判断、ブログ構築システムの発売を決めた」と報じられています)。
企業の外のブログ、つまり通常の Blogosphere では「ブログ+α」が面白いことになっています。それはブログ+YouTube だったり、ブログ+SBM だったり、ブログ+地図アプリケーションだったりなど様々な組み合わせなのですが、要はブログがプラットフォームとなって、様々な仕組みが生まれてきています。こうした応用は、企業内でも展開が可能なのではないでしょうか。もちろん、ブログ+グループウェア、という可能性もあるでしょう。サイボウズさんには、ぜひその辺の「新しいブログ+αワールド(?)」とでも呼ぶべき社内システムを提案していって欲しいと思います。
まあ、僕がどうこう言うまでもなく、グループウェアとブログの融合を進められていくのでしょうが(低価格戦略を追求するようにも思えませんし)。もしかしたら、グループウェア未導入の企業に対しては、ブログという導入しやすい仕組みをゲリラとして送り込み、順次「ブログ+αの世界」を提案していく戦略かもしれませんね。
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