たまには無料誌も手にしてみると、面白いネタに出会えるということで。今日のシロクマ日報でも書いたのですが、昨日東京メトロに乗った時に『metropolitana(メトロポリターナ)』という無料誌をもらってきました。その中で紹介されていた、オランダのデザイナーグループ「ドローグ・デザイン」がつくったガムテープについて:
サイトの写真だとちょっと小さいのですが、額縁の装飾のような模様が印刷されたテープです。これをこんな風に、四角形をつくるように貼ってみると・・・
あら不思議、どこでもアートになってしまいますねっと。窓を囲えば風景画に、子供がつけたカベのキズを囲えば「思い出」という作品に早変わり……するかどうかは微妙ですが。
最近、村上隆さんの『芸術起業論』を読んだのですが(賛否両論言われてますね)、「(アートの)価値を生むのは、才能よりサブタイトル」という言葉が出てきます。つまりアートの本体(絵で言えば、額縁の中にあるもの=額縁未満)よりもその外側にあるもの(額縁と額縁の外にあるもの=額縁以上)が「それがアートか否か」を決めることになると。その意味で、このテープはアートの本質を象徴しているのかもしれないなーなどと哲学的な感想を持ってしまった次第です。
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