こないだ帯状疱疹でダウンしたとき、うちの奥さんが気晴らしに『COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 』の2007年6月号を買ってきてくれました。中身も面白かったのですが、ちょっと変わった表紙にも興味を引かれました:
このバーコードのようなデザイン、何だと思いますか?実はこれ、世界各国の国旗で使われている色を並べたのだそうです:
クーリエ・ジャポンの月刊化第一号にふさわしい表紙とは何か、部内で締め切りぎりぎりまで悩みました。それが今回の「バーコード」をモチーフにしたデザインです。これはオランダの建築家である、レム・コールハースの作品にヒントを得て編集部で制作したものです。彼の作品は、加盟国の国旗を西側から順番に一列に並べ、カラフルにEUを表現したもので、2006年上半期にEUの議長国だったオーストリアが"シンボル"として使用しました。クーリエでは、EUだけでなく、アジア、アフリカ、アメリカ、中東など、世界中の国旗から独自のやり方で色を抽出し、本誌のADである吉村亮がデザインしています。
(編集長の古賀義章氏のコメント、クーリエ・ジャポン公式ページから抜粋)
とのこと。国旗は「色」と「形」から構成されているわけですが、色だけを抽出してみると、こんな結果になるのですね(ちなみに上記コメントに出てきた、レム・コールハース氏によるEU旗デザインはこちら)。
で、同じく「国旗から色だけを抽出する」という発想を実践してみたページがありました(via information aesthetics):
世界各国の国旗の「色の使用率」を円グラフにしたもの。各画像をクリックすると、元のデザインと、どこの国旗かが表示されます。ちなみにちゃんと日本の国旗も含まれているのですが、どこにあるか分かりますか?
さらにページ最下部には、全世界の国旗を混ぜた場合に、色の使用率がどうなるかを同じく円グラフで示してくれています。これを見ると、白が3分の1、赤系が3分の1で、意外に青系が少ないことが分かりますね(国民の気持ちを高ぶらせる色=赤ということで、赤系が多いのか?)。
見慣れたものも一部の属性に注目することで、違った角度から見えるようになるのかもしれません。国旗だけじゃなくて、企業ロゴも同様に分析してみても面白いのかも(ちなみにドイツ語ですが、WEB2.0企業のロゴを色順に並べたエントリもありました)。
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