先日買った MacBook が快適です。予想以上に動きが早いし、Mac だけにグラフィックの美しさは折り紙付き。Windows との操作の違いもさほど違和感がなく、いまのところ逆に楽しんでいる感じ。
ということで Safari の操作にもすっかり慣れたので、おなじみ ThinkPad X41 に Windows 版 Safari を入れてみることにしました。既に多くのレポートが出ているのでご存知だと思いますが、日本語にはまだ未対応。そこでいつもチェックしてる海外サイトをブラウズしてみて、「ちょっと早いかな?」と思っていたのですが……
でました、異常終了。他の方々はどうか分かりませんが、僕のX41環境で「お気に入りに登録」をしようとすると必ずエラーになってしまいます。まぁベータ版なのでバグがあることについては問題だと思わないのですが、Apple のブランドイメージにとってはマイナスなのではないでしょうか?
先日のエントリ中にもありましたし、各所で指摘されていることですが、Apple の強みの1つは「ソフトとハード一体でユーザー体験を構築できること」です。自社のコントロール下にあるハードの上で、完璧に動くソフトを仕上げ、突然「問題が発生したので終了します」などというメッセージが表示されることのないようにしているわけですね(初期の Mac には異常終了がよく発生していたと聞きますが)。今回の「Windows 版 Safari」では、その前提が崩れてしまっています。恐らく上記の Safari 異常終了も、Safari そのものだけでなく、Windows など様々な要因が関わって発生しているのでしょう。
しかし、ユーザーの目には「Safari が異常終了した」という風に写ります。「なんだ、言われるほど大したアプリケーションじゃねーな」と感じる人もいるでしょう。Windows 版 iTunes の時には、まだ「iPod」という端末が最後のユーザー体験を保証してくれたわけですが、Safari ではそうもいきません。マシンや Windows が理由で動作が遅かった、エラーになった、フリーズしたという場合でも、怒りの矛先は Safari / Apple に向かうと思います。
もちろん Windows 版 Safari をリリースする目的には、Apple の知名度を上げる、サイトの Safari 対応を促す、など様々なものがあるでしょう。多少ユーザー経験を犠牲にしてでも、トータルで見ればメリットがあると考えられるかもしれません。しかし Windows 一筋だったユーザー、あるいは iPod で初めて Apple 製品に触れた Windows ユーザーが感じていた「Apple の神秘性(?)」といったようなものが、Windows 版 Safari で侵食されてしまうリスクもあるのでは……と思います。
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