これからは、政党や政治家もレコメンデーションの時代になるのかも?ITmedia でこんなサイトが紹介されていました:
■ あなたの考え、どの政党と似てる? 毎日新聞が「ボートマッチ」(ITmedia News)
MSN毎日インタラクティブで今日(7日)オープンした、「毎日ボードマッチ えらぼーと」というコーナーについて。次々に出題される21の質問に答えると、自分の考えに近い政党はどこか・どの程度近いのかを分析してくれるとのこと。というわけで、早速やってみました:
こんな風に、クリック1つで回答できる質問が21問。右上には進捗度がバーで表示されていて、あとどの程度質問が残っているか確認できます。ちなみに右下には質問に関する参考情報へのリンクがあって、クリックするとこんな感じ:
当然ながら質問は政策に関連しているので、背景となる知識が必要な場合があります。こういった情報が簡単に確認できるようになっているのは嬉しいですね。
上は僕の分析結果。どうも今度の選挙では、僕は新党日本に投票すべきようです。この「一致度グラフ」だけではなく、この画面から様々な情報を確認することが可能。例えば「政党の一致度だけじゃなくて、個々の政治家の考えを知りたいな……」という場合には、右上の「選挙区候補者と比較」もしくは「比例代表候補者と比較」をクリックすればOK。
上は「選挙区候補者と比較」をクリックし、東京都の候補者を表示させたところ。これを見れば、「この人に投票して良いかどうか」まで確認できるわけですね(もちろん政治家が公約を守る、ということが前提になるわけですが……)。
その他、政党との一致度の根拠となった情報の詳細や、重要と考える争点を変更して再分析する機能など、必要以上に(?)充実したサービスとなっています。実際、この手の企画は「まぁそんな感じだよね」でさらっと流して終わり、ということが多いのですが、あちこち触って詳しい情報を知りたくなります。また上記の「進捗度表示バー」に象徴されるように、細かい部分にまで気配りがされている、という印象を受けました。「選挙なんて興味ねー」という方でも、触っておいて損はないと思いますよ。
選挙というと、選挙期間中だけ政治家が現れて、考えていることがよく分からないままに投票日を迎えるというイメージがありますよね。選挙カーから聞こえてくるのは「よろしくお願いします!!」という掛け声のオンパレード。候補者の考え方を調べることは可能ですが、比較・検討に必要な情報を揃えるには手間がかかります(本当はその労力を費やすのが有権者の義務なのですが)。そこで「えらぼーと」のようなサービスが一般的になれば、「この候補者は自分に近い」ということが明らかになり、もう少し選挙に行こうという人も増えるのではないでしょうか(実際、ITmedia の記事ではドイツで効果があったことが報告されていますね)。
もっとサービスが高度になれば、日々の行動(ある時事問題に関する記事を読む、ブログを書く、ブクマする etc.)のログを解析して「あなたが投票すべき政党/候補者」を推薦してくれる「政治家レコメンデーション」が登場したりして。あるいは自分に近い考え方の人々とつながれる「政治SNS」とか……まぁいろんな妄想はできるわけですが、単に「ネットで選挙活動する」というレベルに止まらず、ネットが政治に貢献する方法には様々な形態があるのかもしれませんね。
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