娘もすっかり大きくなって、ずっと前にメリー(赤ちゃんをあやすアレです)も卒業したのですが、最近はこんな「メリー2.0」が登場しているそうです:
■ 着メロで赤ちゃんをあやす――コンビ「えらべるサウンドメリー」 (ITmedia +D モバイル)
実は去年8月のニュースなのですが、コンビが発売した「えらべるサウンドメリー」という製品について。普通のメリーは内蔵されている数種類の音楽しか流すことができませんが、このメリーは携帯でダウンロードした楽曲データを転送できるようになっていて、好きな音楽に変えることが可能。楽曲データは指定された着メロサイトからダウンロードすることができ、月額料金は315円(この料金で毎月10曲程度のデータをダウンロード可能とのこと)。
で、なんで1年前のニュースを持ち出したかというと、この「えらべるサウンドメリー」が大ヒット商品になっているのだそうです。最新号の『日経ビジネス』(7月23日号)に載っていました。その記事によると、年間の推定販売台数は約2万台。希望小売価格は従来型の製品より15%程度高い8,379円であるにもかかわらず、「子供の横で流れる音楽がずっと変わらないのは苦痛。曲を変えれば、気分転換にもなる」と好評とのこと。
このアイデアがうまいなーと思うのは、
- 「変えられないのが普通」という部分も変えられるようにしたこと
- 直接のユーザー(赤ちゃん)ではなく間接的なユーザー(そばにいる家族)のニーズまで考えたこと
- 「着メロ」という既におなじみとなった課金方法を適応したこと
といったところでしょうか。特に3つ目の着メロ型モデルというのは、他の製品にも参考になりそうですね。PC(インターネット)を使ってコンテンツを配信するのではなく、ケータイを使うことでコンテンツへの課金+サービスの申し込み+機器へのデータ転送という3つの点で敷居を下げているわけです。ちなみに「えらべるサウンドメリー」ではデータ転送に赤外線通信を使っているのですが(実は日経ビジネスが取り上げたのも、赤外線通信を活用している事例だからだったりします)、SDカード等でデータをやり取りしてもいいですよね。
まぁケータイにこだわらず、iTunes とかで「子守唄データ配信」とかしてもいいのかもしれませんが。「この曲で寝た赤ちゃんは、こんな曲でもよく寝ます」とかいうレコメンデーションまでしてくれるようになったりして。
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