また下ネタ?と思われると悲しいのですが、それほどバカにできない内容だと思いますよ:
■ 「お尻カメラ」で美尻度チェック出来るお店 (Gizmodo Japan)
■ ジーンズ店に「尻カメラ」登場――米国アリゾナ州 (eureka! News)
■ The end is in sight: Butt Cam aids shoppers (azcentral.com)
要は試着室(正確には試着室脇)にテレビカメラを設置して、お目当てのジーンズを試着した自分の後姿を簡単に確認できるようにした、という話(実際の光景については、上記の azcentral.com の記事で確認できます)。極めてまっとうな顧客サービスなのですが、ついた名前が「Butt Cam(お尻カメラ)」だったからか、何だかイロモノ扱いされちゃってます。特許申請するぐらい画期的なアイデアだというのに!
しかしこの Butt Cam、既に誰かが思いついていても良さそうなアイデアですよね。しかも
- 人はジーンズを買う際、後姿がカッコいいかどうかを気にする
- 鏡があっても、自分の後姿を見るのは難しい
という、洋服店であれば当然気づいていてしかるべきニーズに対応したものなのですが、なぜこれまで存在していなかったのでしょうか?このお店(Hub Clothing)のオーナーは、次のようにコメントしているそうです:
「皆さん自分だけでなく、他の人によく見られたいと思っています。ばかばかしいことかもしれませんが、ジーンズほどよく着る服はありませんから」とSimonさんは語った。(eureka! News より)
"(Customers) want to look good to other people, not just themselves," Simon said. "And even though it seems ridiculous, there's nothing you wear more than jeans." (azcentral.com より)
「バカバカしいと思うことでも、お客が本当に気にしていることだからやってみた」ということですね。カッコよく言えば、顧客のニーズを満たすために、どんな些細なことでもチャレンジしてみた -- それが当たった、ということでしょうか。
実際、この装置は男女を問わず人気を集めているとのこと。クチコミを引き起こしたのは「お尻カメラ」というネーミングだったとしても、お客が何に困っているかを真面目に考えた結果だと思います。些細なことすぎて見過ごされているニーズや、「バカバカしい」と思われて実現されていないアイデア、意外と多いのかもしれません。
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