これ、マクドナルドに限った話ではないかもしれませんね:
■ 幼児はマクドナルドのマーク入り食品が好き 米調査 (CNN.co.jp)
元記事はこちら:
■ Study: Food in McDonald's wrapper tastes better to kids (CNN.com)
スタンフォード大学のトム・ロビンソン博士(Dr. Tom Robinson)によると、子供はどんな食べ物であっても、マクドナルドの包み紙に入っていればおいしく感じてしまうという実験結果が出たとのこと。
調査はカリフォルニア州サンメテオ郡の幼児施設に通う低所得者層の3─5歳児63人を対象に行われた。マクドナルドで販売している食品と、一般の店で販売している牛乳やキャロットジュースを各2個用意し、1個はマクドナルドのマークが入った包装、残り1個はマークなしの包装で子どもたちに食べさせ、どちらがおいしいか質問した。
すると全ての食品について、「マーク入り」が「マークなし」よりおいしいとの結果が出た。
とのこと。ちなみに「子どもたちの大半はマクドナルドのロゴを認識し、認識しなかった子どもに対しては説明が行われた」そうで、博士はこの結果を「広告が幼児に絶大な影響を及ぼすことを示す」と解釈しているそうです。
しかし広告やブランドイメージによって「おいしさ」が作られるというのは、子供に限った話ではないですよね。例えばいまなら、「これ中国産だよ」と差し出されてうなぎを食べるよりも、「国産だよ」と言われる方がおいしく感じるでしょう。さらに企業の宣伝活動は何も子供だけでなく、大人に対しても行われているわけですし(子供は影響を受けやすい、として問題視されているわけですが)。「あそこの○○はおいしい!」と言う前に、それを本当においしいと感じているのか、単なるイメージに過ぎないのか冷静に考えてみる必要があるのかもしれません。
おもしろい話ですね。
ただ一方で、これは「同じ味のもの」を比較する時にパッケージが与える影響を比較したものなので、マクドナルドのマークのない方が「明らかにおいしい」(事前に比較し、おいしいと評価された)場合にどうなるのか、というところまで調べて欲しい気がします。
(それで結果がひっくり返るようであれば「広告の影響は極めて大きい」と言えると思いますが、同じ味だったら、「なんとなくこっち」の判断材料にパッケージが使われただけ、ということになるのではないか、と。)
・・・まぁそもそも「おいしさ」というきわめて主観的なものをこうやって比較することにどれだけ意味があるのか、という気もしますが・・・(笑)
投稿情報: ProjectK | 2007/08/08 12:29
ProjectK さん、コメントありがとうございます。
確かに
> 「なんとなくこっち」の判断材料にパッケージが使われただけ、ということになるのではないか
ということがあるかもしれませんね。どうもこの実験結果をもって、「マクドナルドは子供への広告を(もっと)自制せよ!」と訴えたい人々がいるようですが、これだけでマクドナルドを責めるのは酷かなとも思います。そもそも親がしつけるべき問題、とも考えられますし……とこれ以上は脱線してしまいますので止めますが。
投稿情報: アキヒト | 2007/08/09 03:22