クライアントの重要人物と会うため、客先を訪問。その方の席に近づいたが、PCに向かってなにやら真剣な表情をしている。声をかけるべきか、かけないべきか。しばらく迷っていたが、ふとPCのスクリーンに目をやると、そこに写っていたのは……ソリティアだった。
などという経験、誰しもあると思います。職場の数カ所で、同時に悲鳴と歓声が上がったと思ったら、オンラインでハーツの対戦してる連中だったとか(実話)。で、海外の記事ですが、「職場でゲーム」という現象について真剣に調査した結果がこちら:
■ 35% of Senior Execs Play Casual Videogames at Work (Marketing Charts)
無料オンラインゲームサービスの PopCap Games が調査したところによると、ホワイトカラーの一般社員のうち24%が、またエグゼクティブクラスの35%が「職場でゲーム("casual videogames"とのことですので、まさにソリティアやハーツなどの簡易ゲームのことでしょう)したことがある」と回答したとのこと。まぁそんなもんかな、と思うのですが、エライ人々の方が遊んでるんですね。これは意外と見るべきか、当然と見るべきか……。
その他、調査結果について一部を抜粋すると:
<「職場でゲームしてる」と答えた24%の一般社員の中で>
- 14%が会議中にプレイしたことがあると回答
- 61%がランチタイムか、休憩の時間にプレイしていると回答
- 52%が「仕事時間だけど、休憩が必要だと感じた時にプレイしている」と回答
- 19%が仕事が終わった後にプレイしていると回答
- 11%が仕事を始める前にプレイしていると回答
- 51%が1日に1回以上プレイしていると回答
- 62%が1回に15分以上プレイすると回答
- ゲームをする理由として、72%が「精神状態を改善するため」と回答
<「職場でゲームしてる」と答えた35%のエグゼクティブの中で>
- 70%が「仕事時間だけど、休憩が必要だと感じた時にプレイしている」と回答
- 61%が1日に1回以上プレイしていると回答
- 71%が1回に15分以上プレイすると回答
などなど。これも「意外に」と取るか「予想通り」と取るか迷うところですが、かなり頻繁にゲームで遊ばれていることが浮き彫りになっています。しかし仕事が始まる前や後にプレイする、というのは理解しがたいんですが……その分遅く来たり、早く帰ればいいと思うんですけど。
ま、いずれにしても「職場でゲーム」が(実は)一般的な現象なのであれば、ある程度認めてしまってもいいのでは?という議論が出てくるかもしれませんね。アメリカのオフィスだと、従業員向けにダーツやビリヤード台を備えているところがあるし、それと同じと考えれば「会社の経費で全従業員分のMMORPGアカウントを取る」なんてところが出てきてもおかしくないかも。その方が息抜きできて、仕事の効率も上がるかもしれないし、上司や同僚との交流が進む……なんて。「カラオケや飲み会ではなく、オンラインゲームで部下とコミュニケーション!」という特集が日経ビジネスに掲載される日も遠くないはず。
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