今夜はもう1つだけネタを。もはや「最近」でもないですが、小説『ダ・ヴィンチ・コード』でも話題になったダヴィンチの傑作「最後の晩餐」が、160億ピクセルという超精細画像で閲覧可能になったというニュース:
■ ダ・ビンチの「最後の晩餐」、デジタル版がネットに (Reuters)
紹介されているのは"Haltadefinizione"というサイト。イタリアのデジタル画像処理会社のサイトで、アクセスするとこんな感じで「最後の晩餐」画像が掲載されています(なぜかBGM付き):
ご覧の通り、いきなり画像ファイルが「ドン」と置かれているのではなくて、専用のビューワで閲覧することができます。説明不要だと思いますが、真ん中のスライダーで拡大/縮小ができるわけですね。拡大したい部分をクリックするだけでも、どんどん大きくしていくことが可能です。
ちなみに以下は、よく論争になる「ナイフを持つ手」の部分:
当然ですが、もっと手の部分に近寄って、壁のひび割れまで確認することが可能です。実物ではこんな近付くことは不可能ですから、デジタルならではの価値ですね:
ロイターの記事では
ネット上に掲載されることで「最後の晩餐」は自宅のパソコンから見られるようになり、芸術愛好家だけでなく、いろいろな解釈を唱える人たちの注目も集めることになりそうだ。
とコメントされていますが、確かにこれで様々な「自己流研究」が進められそうですね。ネットを通じて不特定多数の人々が知恵を出し合うことについては、ビジネスの世界では様々な成功例が出始めているわけですが、美術の世界でも同じようなことが期待できるかもしれません。そのためにも、もっと多くの作品がこうやって公開されるようになって欲しいなぁ。
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