週末なので軽いネタ、ということで。すごく能力があるのに、失敗を怖がっていて先に進めない人って身近にいないですか?本人にしてみれば「簡単に言うなよ」ってところなのでしょうが、時には「失敗するかも」という不安を拭い去って、チャレンジしてみるのも重要です。ということで、恐怖を克服する7つの方法がこちら:
■ 7 Ways to Overcome the Fear of Failure (PickTheBrain)
早速その7つは、というと……
1. 機会損失のコストを考える
「失敗したときのコスト」は考えても、「挑戦しなかったときのコスト」は考えないもの。リスクが大きければリターンも大きいのだと捉えよう。
2. リサーチする
情報不足が不安の元となることが多い。よく調べないと、本当のリスク以上の恐怖を感じてしまうもの。様々な可能性について調査して、リスクを正しく捉えよう。
3. 最悪のシナリオを考えておく
実は最悪のシナリオに陥っても、復帰は可能かも。「失敗しても立ち直れる」という気持ちになっておけば、リスクを受け入れることができる。
4. 失敗にも価値があると捉える
「人生は実験の連続」。挑戦は多ければ多いほど良い。たとえ失敗したとしても、それがもたらしてくれる教育的価値は大きいのだと考えよう。
5. 非常事態に備えておく
当然だが、失敗したときのコストを下げれば、恐怖を減らすことができる。非常事態用の計画を立て、リスクヘッジしておこう。
6. とにかく、行動する
不安を減らし、自信をつけるのに最良の方法は「行動すること」。行動すれば、すぐに経験と知識を得ることができる。何事でも、動き出すのが一番難しいものだから、小さな一歩を踏み出してしまうこと。
7. 退路を断つ
「背水の陣」と言うように、退路を断てばいやでも決心はつくもの。成功だけを見据えるような環境をつくろう。
……以上7つ。若干 5.と 7.が矛盾しているような気がしますが(「失敗しても大丈夫」と「失敗したら後がない」のどちらの精神状態になるべき?)、まぁその辺はお好みということで。個人的には「失敗しても大丈夫だよね」と自分に言い聞かせるのが好きですが、「失敗したらどうしよう」なんて気にするヒマもない状況に追い込むというのも、確かに手かもしれません。
また 6.の「とにかく第一歩を」は、以前のエントリでご紹介した「森田療法」に近いかもしれません。これは『「なまけ心」に効くクスリ』という本で取り上げられていたものなのですが、以下に再び引用してしまうと:
それでも「やる気が出ない」というなら、「やる気にならないとできない」と思っていること自体が間違いだと言いたいです。こういった悩みを抱える人に対する代表的な心理療法で、『森田療法』というのがあります。1920年代に精神科医の森田正馬先生によって提唱されたもので、分かりやすく言えば、「感情を意識せず、体だけ動かしなさい」というものです。
「体がだるい」「疲れている」「落ち込んでいる」……そんなときに「元気を出して、やらなきゃ」なんて思うことでやる気を出せる人なんていません。そんな感情を意識すると、ますます何もできなくなりますから、やる気も元気もないし、気分が晴れないままでもいいので、淡々と体だけ動かすんです。
(中略)
『やる気』というのは、そうやって自分が「やった」という体験を積み重ねていくことによって生まれるものなんです。
というもの。「やる気が出ない」という部分を「不安で体が動かない」に置き換えて考えることができますよね。「やった」という体験が積み重なることで、「やれる」という自信につながっていく、と。慣性の法則と一緒で、「静止している物体は静止し続ける」――つまり不安で動かないでいるうちは、いつまでたっても動けないものなのかもしれません。
ということで、「今年こそこれをやろう」と考えていたのに、失敗したらイヤだなぁと考えていたら早くも10月になってしまった……という方。この際、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。失敗したら今年中に止めてしまって、来年新しい行動を始めるための下地にすればいいのだ(=失敗にも価値!)と考えることができるかもしれないですよ。
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