単語だけ聞くと不真面目なものを想像してしまいそうですが(僕だけ?)、実はいたって真面目な、というか微笑ましい話。オランダ人男性が始めた「求愛ポッドキャスト」が意外な人気を集めているそうです:
■ オランダ人男性の求愛ポッドキャスト、世界で人気に (Reuters)
オランダに住むITジャーナリスト、Brenno de Winter さんという男性が立ち上げた"Laura speaks Dutch"というサイトについて。彼はローラさんという女性と1週間過ごして恋に落ちてしまったそうなのですが、彼女の家があるのは米サンディエゴ。そこで彼女に向けてメッセージを発信するという、極めて個人的な想いだけで作られたのがこのサイトなのだとか。
当初は2回だけの配信で終わらせるつもりだったものの、反響が大きくて継続。たった2回で1,000人ものリスナーを獲得していたそうですから驚きです。で、現時点でエピソード37まで来ています。開始が2006年5月ですから、2週に1回ぐらいのペースで更新していたのでしょうか。
ちなみに最初のエントリがこちら:
This podcast has been created to help you speak Dutch. Using irregular episodes you’ll learn how to speak the language, some information on the Netherlands and some useful tips. I aim for five minute episodes that are easy to follow, informative and fun! Why is this podcast called Laura speaks Dutch? Stay tuned and you’ll learn that ultimately.
このポッドキャストは、オランダ語が話せるようになることをお手伝いするためのものです。不定期に更新されるエピソードによって、オランダ語が話せるようになると共に、オランダの情報も知ることができますよ。5分間のエピソードは聴き取りやすく、情報満載で面白い!なぜこのポッドキャストが"Laura speaks Dutch"というのかって?それは聴いていれば分かりますよ、チャンネルはそのまま!
とあるので、目的はどうであれ「オランダ語とオランダ情報を教えるためのサイト」という体裁を取っていたようですね。それが多くの(まったく無関係な)人々まで引きつけた理由かもしれません。ただしこんな風に、ふたり以外には何の意味もないエントリがあったりします:
二人が出会って1周年を祝うエントリ。まぁ、中を訳す必要もないでしょう。
しかし目的はともかく、「米国や英国、ドイツなどのリスナーにより、月平均3万回はダウンロードされているという」のですから始めてみるものですね。ちなみにウチのクマたちがネットに出るようになったのも、留学中に一時帰国した奥さんに、近況を知らせるために開設したサイトが始まり。僕と Brenno さんでは話の規模が違いますが、個人的なメッセージでも、オープンに発信してしまうと思わぬ反響を呼ぶ時代なのかもしれません。
< 追記 >
と思ったら、アメリカで別の形で「恋愛」にWEBを使った事例があったそうです:
■ 電車男の米国版? ネットの力で一目惚れの相手を発見 (ITmedia News)
一目ぼれの女性を探し出したいがためだけに、www.nygirlofmydreams.com というサイトを立ち上げた男性の話。ニューヨークという大都会での話なので、無理だろうと思いきや……実際に探し出すことに成功したそうです。これもクラウドソーシングの成功事例、と考えていいのでしょうか。
しかしこちらの事例、一歩間違えればストーカー行為になっていたような。情報提供した人は善意から行ったのかもしれないけど、犯罪者という可能性を考えなかったのでしょうか?まぁ結果オーライなので、外野は口出しできませんが……。
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