そりゃただの日記帳(掲示板?)だ、っていうのは明らかなわけですが。意外とソーシャル○○系のサービスにおける「友だち」の重要性というのは、慣れた人ほど忘れがちなのかもしれません:
■ SNSの問題を語る前に、まず自分で参加を (TechTarget ジャパン)
CIO などの管理職に向かって、SNS を始めとした新しいWEBテクノロジーにまずは参加してみよう、と呼びかける記事。触れてみもしないで、分かったつもりになったり、批判したりしてませんか?と主張されています。
記者の Kate Evans-Correia さんは、娘が Facebook を使うのを見て、最初は「どうしてわざわざこの媒体で交流するのかわたしは理解できない」と感じたのだとか。しかし「理解できないのが嫌」という気持ちからアカウント登録し、娘に「友だち登録」してもらい、さらに友だちを15人まで増やして3ヶ月間使い続けた……とのこと。いや、僕が同じ立場だったら「なんだか訳の分からない遊びをしているなー」で終わっていたでしょう。ましてや娘に友だち登録を頼むなんて絶対に無理だったはず(<-既に娘からの攻撃が厳しくなっている自分)。
で、Kate さんは3ヶ月の Facebook 体験を経て、以下のように注意されています:
わたしの課題を受け入れてアカウントを作成する場合、うまくやるためには1つ注意すべき点がある。真にSNSを体験するためには「友だち」がいなければいけないということだ
そんなの当たり前、なんですが、この記事が「SNSに触れようとも思っていないCIO」をターゲットにしたものだということを思い出して下さい。ソーシャル系に慣れている人なら、意識せずとも他ユーザーと交流して、サービスの持つ本来の価値を引き出せると思います。しかし初めてこの種のサービスに触れる人は、その特性を知らずに、「友だち」的なユーザーと交流する前に使うことを止めてしまう可能性があるでしょう。あるいはオンラインでの交流に慣れず、「友だち」がいてもどう対応していいか分からないという状況もあるかもしれません。
社内向け/社外向けを問わず、今後もソーシャル系のテクノロジーは企業にとって重要度を増していくはずです。類似サービスやダミー環境などを通じて、上司や同僚にその価値を体験してもらう機会も出てくるのではないでしょうか。その際は、彼らにちゃんと「友だち」が存在しているかどうか、ケアを怠らないことが重要なわけですね。
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