ということで、昨日は iUG Vol.6 が開催されました。今回は「社内ブログ/社内SNSにいる機能、いらない機能」ということで、「機能」という切り口から社内ブログ/SNSを見てみようというのが趣旨。ゲストスピーカーの Beat Communications 村井様、TIS 倉貫様からも、様々な機能の紹介を中心にご講演いただきました。
そして恒例のグループディスカッション。30名の参加者の方々に5チームに分かれていただき、「いる機能・いらない機能」を考えていただいたのですが、ある傾向に気づきました。
まず社内ブログ/SNSの基本機能として、以下のものが挙げられるでしょう:
1. 利用環境 (招待機能やLDAP連携など、「使う/使わせる」に関連るすもの)
2. コンテンツ (エディタやプロフィール作成機能など、様々なコンテンツを「作る/共有する/読む/探す」に関連するもの)
これらの機能はブログ/SNSであれば、ある意味当然のものだと言えます。当然こうしたものへの言及も多かったのですが、それに加えて目立っていたのが、以下の機能に関するディスカッションです:
3. メタコンテンツ (足あと機能やアクセスランキングなど、コンテンツ/ユーザーに関する情報を可視化するもの)
ブログ/SNS導入の目的が単にコンテンツを作ることだけであれば、こうした機能は必要ないはずです。しかし多くの方々が関心を寄せているということは、ブログ/SNSには人々をつなぐ・つながりを明らかにするという役割も期待されているのでしょう。
またメタコンテンツは、システムが生成するものとは限りません。例えばタグは人間が作るメタコンテンツの恒例でしょう。TISさんの社内SNSでは、面白いことに「人にタグ付け」ができる(例えばあるユーザーに対して「Javaマスター」「釣り名人」「オヤジ」などのタグがつけられる)そうなのですが、こうした新しい展開が進んでいるのがメタコンテンツの分野のようです。
ずっと以前に、「ブログやSNSの登場でソーシャル・ネットワーク分析が容易になり、ソーシャル・ネットワーク分析(SNA)が盛んになりつつある」という指摘があることをご紹介しましたが、高度・高価・複雑な仕組みを使わずとも「できる部分から、簡単に」メタコンテンツを活用するという動きが根付き始めているのかもしれません。メタコンテンツ活用で具体的な価値を生む事例が出てくれば、社内ブログ/SNSの普及に一段と弾みがつくでしょう。もちろん本来の「コンテンツを作る・活用する」という機能も大事ですが、ユニークなメタコンテンツ活用機能が登場してきて欲しいですね。
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