共通のテーマで他人と交流する、というのは最近のSNSでは当たり前の話ですが、中でも「本」というのはコミュニティが作りやすい分野のようです。本をテーマにしたウェブサービスは色々とありますし、先日シロクマ日報も「Borders が Amazon とは別方向に進化している件」という記事で、Borders のサイトがSNS的な性格を持ち始めていることをご紹介しました。
で、今回の話。Borders と同様、SNS的な機能を導入しているオンライン書店があるとのこと。特徴的なのは「自分の本棚の写真」を公開することができるという点です:
■ Online bookstore with a voyeuristic twist (Springwise)
紹介されているのは BookRabbit というサイト。イギリスの会社で、「10万タイトルを Amazon より安く販売!」などの売りもあるそうですが、最大の特徴はこちら:
これは Jennifer Littler さんというユーザーがアップした写真(元ページはこちら)なのですが、よく見ると分かるように、個々の背表紙に枠が付いています。で、その枠にカーソルを合わせると本の詳細情報が確認できるという仕組み(上のスクリーンショットで、ハリーポッターの本の表紙が表示されている部分)。またカーソルを合わせなくても、画面下部に本棚にある本の詳細がリスト表示されています。で、当然ながら個々の本をクリックすると本の個別ページへとジャンプし、そこから購入も可能です。
あとはご想像の通り、ユーザーは自分のプロフィールが登録できて、他のユーザーとの交流ができるという仕組み。本の個別ページには、以下のスクリーンショットのように「この本が本棚にあるユーザー」も確認できるので、自分の趣味趣向と近いユーザーを簡単に探すことができます:
「自分が持っている本」で交流できるSNS/SNS的サービスという発想は既にありますが、本棚の写真をアップできて、そこから直接本が確認できるというのはユニークかも。また他人の本棚を眺めるというのは、意外に楽しいものですよね。もちろん写真を撮る前に整理整頓するでしょうが、「こういう風に並べてるんだー」とか、「この人は○○という本を○○の横に置いてるのかー」といった発見ができそうです。
しかし Borders といい、「オンライン書店+SNS的機能」というのは1つの方向性になるのかも?本だけじゃなくて、CDやDVD、ゲームソフトなどにまで対象を広げてくれると楽しいですが。
背表紙の文字を自動解析してるんですかね?
だとしたら凄いですね。
投稿情報: tanigox | 2008/06/20 08:41
tanigox さん、コメントありがとうございます。
ちょっと時間が無くて確認していなかったのですが、恐らく自動解析ではないと思います。本文のスクリーンショットでも分かると思いますが、背表紙の一部しか写っていない本でも枠が表示され、詳細情報が確認できるようになっていますので……ただ背表紙情報までデータベースに持っていて、自動でマッチングしてくれるようだとスゴイですが。
とりあえず日本でもこんなサービス始まらないかな、と感じているところです。
投稿情報: アキヒト | 2008/06/24 13:07