先日は「画像認識技術で生徒の理解度を探る」という話でしたが、今日は同じく画像認識技術を使って、絶滅の危機にあるペンギンを救おうという話です:
■ Smart camera keeps an eye on endangered penguins (New Scientist Tech)
南アフリカの島に生息しているペンギン(ケープペンギン)を、絶滅の危機から救おうというプロジェクトについて。このケープペンギン、20世紀初頭には100万羽が生息していたそうなのですが、今日では約17万羽に減少しているとのこと。で、保護のために個体数を把握する必要があるそうなのですが、よくニュースで見るような「いったん捕まえて、金属製のタグをつけて放す」という方法だと、ストレスによって生殖活動に影響が出るのだとか。そこで登場するのが、画像認識技術です:
映像で一目瞭然だと思いますが、要はペンギンの胸の模様を自動的に解析->データベース化し、個体を把握するというアイデア。ケープペンギンは毎日海へ魚を捕りに出かけるそうで、その道すがらにカメラを置き、こうやって撮影しているわけですね。あとは、最近では人間の顔まで一瞬で把握してしまう画像解析技術を使えばOK、と。
ちなみに公式サイトも用意されていますので、興味のある方はどうぞ:
こんな可愛らしいペンギンがお出迎えしてくれます。
画像認識で個体認識、というと人間社会ではプライバシー侵害になってしまいますが、こんな使い方なら大歓迎ですね。あまり勝手なことは言えませんが、ペンギン以外の動物たちにも応用して、絶滅の危機を救ってあげて欲しいと思います。もちろん彼らを救えるかどうかは、この後の行動にかかっているわけですが。
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