FedEx Kinko's 改め FedEx Office にて(って改名してたの初耳だったのですが、日本ではまだ「フェデックス キンコーズ」ですね)、履歴書を25枚まで無料で印刷するというサービスが行われていたようです:
■ FedEx offers free resume printing (Springwise)
このサービスを実施したのは、米国内にある1,600以上の FedEx Office 店舗。白黒のみで25枚まで、という制限付きですが、履歴書を無料で印刷してくれたそうです。と少し説明が必要だと思いますが、日本と異なり、米国の履歴書は市販の定型用紙に記入するという方式ではなく、自分で一からワープロで作成するという方式になります(もちろんある程度決まったパターンや、必須の要素というものはあります)。そのため仕事を得るには、必ず「履歴書の印刷」というステップが必要になるわけですね。しかし家計が苦しくてそれすらもままならない――そんな人々に今回、FedEx が手を差し伸べたと。
"We understand that the economy has affected many people in a very profound way, and we want to help," said Brian Philips, president and CEO of FedEx Office.
FedEx Office 社長兼CEOの Brian Philips は次のように述べた。「私達は、経済の悪化が人々に深刻な影響を与えていることを理解しており、救いの手を差し伸べたいと考えている。」
これも危機に乗じた企業の売名行為、と揶揄することも可能かもしれません。しかし企業が自分の得意な分野で、少しでも人々の手助けをしようとしたことに対し、素直に称賛の声を送っても良いのではないかと思います。日本では前述の通り、市販の用紙に書き込むというスタイルなので「印刷無料」では響きませんが、例えば用紙を無料で配るとか、証明写真を数枚無料で撮影可能にするなどといった対応が始まることを期待します。
< 追記 >
このサービス、"FedEx Office’s Free Resume Printing Day"と題された1日限りのイベントだったようです。以下の記事に、当日の様子が写真付きでレポートされています:
■ Unemployed mother, daughter in job hunt together (Las Vegas Sun)
とにかく職を得るためには、手当たり次第に履歴書を出さねばならず、それを用意する費用もバカにならないと。僕も「氷河期」と呼ばれる時代に就職活動した人間の1人なのでよく分かりますが、「ダメなら履歴書を返して下さい!」と言いたくなりますよね。25枚という制限付きとはいえ、今回の FedEx のサービス、非常に価値のあるものだったのではないかと思います。
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