昨夜10時頃の話。帰宅して Twitter を眺めていたら、RT(リトゥイート、引用)で何人かの方がこんなつぶやきを書かれているのが目にとまりました:
今半蔵門線の横に座ったいかにも出来そうな官僚みたいな人が「政府機関の為のtwitter戦略テンプレート」っていう分厚い企画者に目を通してます。
オリジナルの発言主は@SHOTAROMAEDAさん。僕は(この時点では)フォローしていなかったのですが、RTを繰り返すうちに、このメッセージが僕がフォローしている方々にまでたどり着いたのでした。で、そこでさらにRTされ、僕が気づくことになったと。
で、「なんだー日本政府も Twitter に本腰入れるのか-。面白いことになるかなー」などと考えていたのですが……そこでふと感じました。その書類って、もしかしてこれをプリントアウトしたものでは?:
確かに僕が翻訳版につけたタイトルと一致しています。まったく別の方が同じタイミングで訳されて、そのタイトルが僕のものと一致していたという可能性もありますが、「それってこの翻訳版かも」と書き込んでみたところ、最終的に@Frankenさんにまでたどり着きました:
@SHOTAROMAEDA @akihito もしかしたら私かもしれません。21時過ぎに表参道から乗って、akihitoさんの出力を読んでました。残念ながらサラリーマンです。
SHOTAROMAEDAさんがオリジナルの発言をされてから、ここまで到達するのに約3時間。以前「なぜ Twitter は情報が素早く伝わるのか」という考察を書いたことがありましたが、その際にも挙げた「リトゥイート経由でメッセージが伝わる」という伝送路のパワーを、改めて実感させられました(ちなみにその後 Buzztter にも拾われていたので、RTに気づかなくてもここで気づいていたはず)。
「Twitter は自分をフォローしている人にしか情報発信できない、だからブロードキャストには向いていない」とよく言われます。しかしリトゥイートやハッシュタグのような文化、また Buzztter やふぁぼったーのようなまとめサービスが定着した現在では、予想をはるかに超えた範囲にまでメッセージを到達させることができるようになっているのではないでしょうか。もちろんそのためには、オリジナルの発言に「引用したくなるような魅力」が備わっていなくてはなりませんが、逆に言えば魅力的な情報を発信できる人や組織であれば、Twitter はブロードキャストの場としても十分機能する可能性があるのではないかと思います。
にしても今回の件は「Twitter は小説よりも奇なり」といったところ。ビックリでした。
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