これは思いついた人も凄いですが、実際に機能してしまったというところも凄い話。インドで、看板広告が人命救助に役立ったというニュースがあったそうです:
■ Billboard dinghy makes a splash in monsoon floods (Springwise)
こちらがその看板:
この看板を出したのは、AIRCEL というインドの携帯電話キャリア。恐らく「救命ボートのように、緊急時に役立つ携帯電話」というメッセージを伝えたかったのでしょう。写真だとよく分からないかもしれませんが、本物の救命ボートが看板に吊され、「緊急時にはロープを切って(お使いください)」という一文が添えられています。
で、今年の7月15日。モンスーンによる洪水という緊急事態が発生し……
人々は看板が指示する通り、ボートを吊していたロープを切って……
本当に人命救助に役立ちました!
いや、これで AIRCEL の携帯電話が欲しくなるかどうかは別にして(いっそのことゴムボートの会社自身がこんな看板設置しても良かったのに?)。名前を売り込むのには非常に効果的だったことでしょう。実際、インドの新聞各紙でこのニュースが大きく報じられたそうです。
一部始終はこちらのギャラリーで確認できます:
■ Sail through our Network, this monsoon (Aircel)
当然ランダムにこのような看板広告を出していたわけではなくて、ある程度被害が予想される地域に設置していたのではないかと思います。盗まれたり、傷つけられたりするリスク(そうなれば逆に AIRCEL の評判が落ちる!)もあるでしょうから、見えないコストも多々あることでしょう。とはいえ、本当に役立ってしまった看板広告。そのまま真似はできないにしても、自由な発想という点は参考にしたいですね。
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