英語だとそれこそ Twitter 情報は山のように入ってくるのですが、多言語の国々の情報は少ないので(というより言葉が分からないので)この記事はちょっと貴重かも。ロイターで、ドイツ国内で行われた Twitter のビジネス活用状況調査の報告書が紹介されています:
■ How Companies Twitter in Germany: August 2009 Trend Report (Reuters)
ドイツのPR会社、Zucker.Kommunikation と Blatterwald が行った調査について。ドイツ国内でも企業による Twitter 活用が始まっていて、フォルクスワーゲン、BMW、ドイツテレコム、ルフトハンザといった大企業もアカウントを開設しているのだとか。残念ながら詳しい調査対象は明らかにされていない(というよりドイツ語が読めないので元レポートが読めなかった)のですが、どうも既に Twitter している企業60社を対象に行われたようで、以下のような結果が出ています:
Over a period of one week, the way that companies work with the micro-blogging service Twitter was analysed: Half of the tweets arose through dialogue (51%), about one third were news (32%), and 17% of tweets were advertising. However, the proportion of advertising employed by companies listed on the DAX, Germany's stock exchange, was twice as high. Twitter profiles of German companies and the German subsidiaries of international enterprises display on average 661 followers, they in turn follow 350 other profiles, and they post an average of 13 tweets per week.
1週間かけて、企業がどのようにマイクロブログサービスの Twitter と付き合っているのかが分析された。企業が行ったつぶやきのうち、半分が会話であり(51%)、3分の1がニュースで(32%)、17%が広告だった。しかし DAX とドイツ証券取引所の場合は広告の占める割合が2倍になった。ドイツの企業、もしくはグローバル企業のドイツ支社が開設したアカウントにおいては、平均で661名のフォロワーが存在しており、一方で彼らがフォローしているユーザーの平均は350名だった。メッセージの投稿回数は、1週間の平均で13回だった。
ということで、当然ながら業界や個別の企業で異なるものの、宣伝一辺倒のアカウントは少ないという結果が出ているようです。まぁ「会話」の定義にもよるのですが、ある程度 Twitter とは何かということを理解した上で活用が行われているようですね(理解していなければそもそも Twitter でつぶやきなんて始めていないのだろうし)。
一方で、間違いを犯している企業も多いと指摘されています:
Companies do make mistakes with Twitter though, as evidenced by the following figures: The clear majority of companies (80%) send anonymous tweets, i.e. the biography contains no information. Only 12 of the 60 profiles investigated were backed up by a personal twitterer. Most of the tweets (85%) did not address their followers in person. "There is no clear guideline on just who is responsible for Twitter at the majority of companies", concludes Matthias Bonjer from Zucker.Kommunikation.
しかし企業が Twitter 活用で失敗を犯すこともあるということは、次の数値が示している:大部分の企業(80%)はメッセージを匿名で送信、つまり自己紹介欄に何の情報も入れずに Twitter を使っている。調査対象となった60アカウントのうち、12件だけが個人によって更新されていた。つぶやきの大部分(85%)はフォロワーの誰かに向けて行われたものではなかった。「多くの企業では、誰が Twitter に責任を持つのかという点について明確なガイドラインを設けていません」と、Zucker.Kommunikation の Matthias Bonjer は述べている。
ということで、「中の人が感じられる」ようなメッセージをやり取りするまでには達していないようですね。ただし、結論としては「一般に予想される以上にドイツ企業の Twitter 活用が進んでいる」とのこと。うーん、いずれにせよ米国と日本の例だけ見ていては、参考になる活用事例を見逃してしまうということのようです。
ちなみに元レポートはこちらから確認できるので、ドイツ語OKな方は確認して、できたら翻訳して内容を教えて下さい(笑)。以下が紹介記事で:
■ Was Unternehmen twittern: Trendreport August 2009 (Zucker Kommunikation)
こちらがレポートそのもの。いろいろデータが載ってそうなのに悔しい。ついでにこのビューワー、ちょっとカッコイイです:
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