これは単純ですが、ちょっと面白い展開になるかもしれないですよ。タイトルの通り、Twitter のユーザー間でIP電話ができる、しかも相手のユーザー名さえ分かれば電話番号を知らなくても大丈夫というものです:
■ Phone Calls Come to Twitter. (The Next Web)
IP電話サービスを提供している"JAJAH"が新たに立ち上げる、JAJAH@call というサービスについて。実際にはまだ始まっていないので解説だけなのですが、流れをまとめるとこうなります:
- JAJAH にユーザー登録し、提供しているアプリをインストール。
- @call という Twitter アカウントをフォロー。
- Twitter のメッセージとして「@call @(電話したい相手のユーザー名)」というテキストを入力、送信する。
※当然ながら相手も JAJAH のアカウントを持っていて、同じセットアップを終えている必要がある。またスパム防止のため、DM同様、フォローされている相手にしかこちらから電話をかけることはできない。 - JAJAH が入力されたメッセージを受け取り、指定された相手のアプリを呼び出す。
こんな感じ。昨年末に Mixi が「Mixi 年賀状」(Mixi 事務局が仲介人となり、住所を教え合わなくてもマイミク同士で年賀状がやりとりできる)というサービスを実施しましたが、イメージ的にはそんな感じですね。
この「Twitter 上の人間関係をそのまま利用する」あるいは「Twitter を巨大なコマンドラインとして使用する」というアイデア、他の様々な Twitter 関連サービスで実現され始めています。電話をかけるというのはシンプルなアイデアですが(しかしみんなが使うようになったら便利だけど)、より複雑なツールやサービスとして具体化されていけば、もう1段階 Twitter ユーザーを増やす効果にもつながっていくのではないでしょうか。
例えば「読んだ4!」と同じイメージで、簡単なフォーマットに従ってつぶやいているだけで、後で簡単なスケジュール表を勝手に作成してくれるとか(既にありそうですが)。それを自分がフォローしている相手にだけは見てもらえることができるとか、あるいは iPhone のアプリと直結して本格的なスケジュール管理に使えるとか。薬を使った履歴を記して、それをお医者さんのアカウントだけに開示するなんてこともできるかもしれません。
ということで、「企業が Twitter に参入する」というとどうしてもマーケティング的なものを想像してしまいますが、こういう追加サービスの方面が盛んになってくれても嬉しいなぁと思います。それにこっちの方が、旅行会社(勝手なつぶやきの中から日程案を自動生成、実際に契約してもらうことを狙う)や宅配便(GPS付き端末から位置情報つきでつぶやくと、集荷にやってきてくれる)など、企業本来のコアな部分を活かせると思うのですが。
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