いよいよ全ユーザーに公開された、Twitter の新機能「リスト(Lists)」。限定公開中も「便利だ」「いや Twitter らしさが失われる」などという議論が行われていましたが、人気ブロガーの Chris Brogan がこんなコメントを出しています:
■ Twitter Lists- Im Not Down (Chris Brogan)
彼は「リスト機能は人々と情報をグルーピングするためのツールになる」と価値を認める一方で、こんな批判もしています:
In talking with friends about it on Twitter, people immediately started DM-ing me, telling me that they felt left out or even LESS important because they weren’t on any lists. Lists are exclusionary by nature. They’re static. There’s a lot of reasons why they might not be all that pleasant for people.
友人達と(リスト機能について)Twitter 上で話していると、皆が僕にDMを送ってきて、リストに載っていないと「置き去りにされたように感じる」「重要でないかのうように感じる」と主張し始めた。リストは本質的に、排他的なものなのだ。そして同時に、固定的なものでもある。それが人々にとって、リストが必ずしも愉快な物ではない理由である。
僕もいくつかリストをつくって、「まとめWiki」のような場にも掲載していただいているのですが、客観的に「載る」「載らない」がはっきりするものばかりです。例えば、
- @akihito/amn-blogger (AMNのパートナーブロガー)
- @akihito/itmedia-alternative (ITmedia オルタナティブ・ブログのブロガー)
- @akihito/onetopi (OneTopi のキュレーターアカウント)
など、ある場所に所属しているかどうかでリストに含める・含めないを判定することができます。それでもメンテナンスが追いつかないかも、という感覚を抱いていますから、仮に「IT系必読アカウント集」「情報が早いアカウント集」などというリストを作っていたら大変なことになっていたでしょう(さすがに僕が作るリストに「俺も載せろ!」などというDMを送ってくる人はいないでしょうが)。
以前の記事で、(その善し悪しは別にして)リストが「そこに含まれる人々にタグ付けをするような効果を持つかもしれない」という感想を書きました。Chris Brogan のコメントは、そこからさらに一歩進め、「誰がリストに載っていないか」ということも暗黙的なメッセージになるという点を指摘しているのではないでしょうか。僕は「馬鹿なユーザーリスト」のようなリストが登場すること(そしてそこに掲載された人々を傷つけること)を心配していたのですが、むしろ善意から作成されたリストであっても、それを巡って問題が起きる可能性があるのだということを認識しておくべきなのかもしれません。
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