これはまた議論を呼びそうな話が。米国で、ファーストフードチェーンのバーガーキングが「Facebook 上で10人の友達を削除したら、ワッパー(バーガーキングで販売されているハンバーガーの名前)のクーポンをプレゼントする」というキャンペーンを始めたそうです。
■ Delete 10 Facebook friends, get a free Whopper (The Social)
バーガーキングが提供を始めた、Facebook のアプリケーション"Whopper Sacrifice"(ワッパーの犠牲者)について。このアプリをインストールして起動し、そこから Facebook 上の友人10人を削除すると(友達登録を解除すると)、ワッパーのクーポン券1枚がもらえるという仕組み(クーポンがもらえるのは1回のみで、「100人削除したから10枚よこせ!」というのは不可)。なんと悪趣味な……
で、さらに悪趣味なのは、このアプリで友達登録を解除すると、それが activity feed (Facebook を使われている方にはお馴染みだと思いますが、自分が行った行動が友人の Facebook ページ上で表示される仕組み)に配信されるという点。例えばアキヒトが友人のシロクマを削除したとすると、
Akihito sacrificed Polar Bear for a free WHOPPER.
アキヒトはワッパーをタダで手に入れるためにシロクマを犠牲にしました。
というメッセージが友人全員に流れるとのこと。こんな最悪なキャンペーン、参加する人なんているの?と思うのですが、公式ページ上では現時点で15,720人のユーザーが犠牲者になったそうです(ということは、単純計算で1,572人がハンバーガー1個のために友達関係を犠牲にしたということですね)。バーガーキング側も、本当にクーポン券を配りたいというよりも当然話題作りを目的としているのだと思いますが、ソーシャルネットワークをこんな風に活用(悪用?)できるとは。
ところで、仮に日本でマクドナルドあたりが Mixi と手を組み、「マイミクを10人削除した人にクォーターパウンダーを1個プレゼント!」なんてキャンペーンを始めたとしたら……参加してみますか?「ちょうど退会しようと思ってたところだからいいや」なんて人が出て来たりして(冗談ですよ)。
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