以前にもこんなプロジェクトってあったような気がするのですが、Twitterに投稿されたツイートを解析して、米国に住む人々の「ムード」を探ろうという試みが行われたとのこと:
■ Tracking the National Mood Through Twitter (New York Times)
Northeastern University College of Computer and Information Sciences と Harvard Medical School が共同して行った研究だそうで、以下が公式ページになります:
■ Pulse of the Nation: U.S. Mood Throughout the Day inferred from Twitter
プロジェクト名が"Pulse of the Nation"(我国の鼓動)になっているのは、Twitter自身が"Pulse of the Planet"(地球の鼓動)になることを目指す、と宣言していることに掛けているわけですね。それはさておき研究内容ですが、何と2006年9月から2009年8月まで、実に3年間かけてあつめられた3億件ものツイートを分析。そこに込められた感情を解析して、「幸福度」がどの時間帯に高まるのか、どの地域で高いのか等が探られています。
で、気になる結果ですが。やはりウィークデーの昼間(つまり多くの人々が仕事している時間帯)は幸福度が下がるという、分かりやすい傾向が出ている一方で、地域については「西高東低」という傾向が見られたとのこと。以下の映像に分かりやすくまとめられているので、確認してみて下さい(色が緑色に近いと「幸福度」が高く、膨張しているとツイート数が多いことを示します):
米国の地図がうにゅーんと変形していく様が生物のようですが、時間帯によって当然ながら変化するものの、やはり西海岸に緑色が多い(逆に東海岸に赤が目立つ)のが感じられますね。うーん、何でなんだろ…と言いつつ、ボストンで2年留学していた僕にとっては、何となく当然の結果かも。あんなに厳しくて長い冬、もう二度と経験したくありません。
日本語だと文章解析は難しくなりますが、この研究、ぜひ日本でもやってみて欲しいですね。恐らく大都市圏に偏ってしまうとは思いますが、例えば東京と大阪ではどちらが幸福度が高くなるのでしょうか?
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