Mark Cuban が面白いこと書いてる:
■ The End of Location Based Applications ? (blog maverick)
映像をリアルタイム解析して、ある場所にどのくらい人がいるのかをはじき出す技術を持ってる会社に投資したよんという話。まぁ以前から同じような発想・同じような技術はニュースになってきたので、これ自体はへぇーという感じなのですが、問題は後半部分の「この技術と顔認識技術が組み合わさったら?」という部分。当然ながら、「ある人物がそこにいるかどうか」が即座に分かるようになると。
この点についても、以前からテロリストの入国を空港で阻止しよう!的な発想として存在していたわけですが、Mark Cuban はこう指摘しています:
Even more interesting is the fact that Facebook provides a database of 500mm people and their names from around world. While not all profile pictures are going to be valid in facial recognition software, most will. Few people exclude their basic name and picture information from public search, so FB could be the first to provide a database of names and faces to the commercial world of facial recognition.
さらに興味深いのは、Facebook が世界中にいる5億人分の名前と顔写真のデータベースを保有しているという事実である。そのすべてが顔認識ソフトに使えるというわけではないが、大部分はデータとして有効だ。検索結果に名前と顔写真が現れないように設定しているユーザーは少ないので、Facebook が顔認識技術を商用利用する上での顔・人名データベースとなるかもしれない。
確かに。日本ではソーシャルメディアに実名+(自分自身の)顔写真アイコンで登録するというのは少数派ですが、米国ではビジネスパーソンではない人々であっても、結構な割合で公開しています。恐らく検索・紐付け技術が向上すれば、Facebook だけでなくそれを出発点として、分散している情報を統合して正確な実名+高解像度の顔写真を把握するというのも容易になるはずです。日本でも「スパイシー」とかありますよね:
そうなると、うかつにソーシャルメディア上で実名+顔写真登録しておくと、例えば渋谷の公共スペースに設置されたウェブカム映像を解析されて「小林君、昨日渋谷にいたよね?」とか分かってしまうという……まぁ、流石に芸能人でもない人間をそこまでストーカーするというのはほとんど起きないのでしょうけれど。
ということで、昨日 Twitter 上で期せずして「顔写真アイコンは是か非か?」的な議論が巻き起こっていたので、こんな視点もありますよんって話です。個人的には「ソーシャルメディアを通じて何がしたいのか」によって左右されてしまう議論であり、人それぞれで結論が変わってくる話だとは思うのですが。
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