「そのためのアプリがあります」なんて言われても驚かない時代が来ていますが、これは予想していなかったという方が多いのでは。米FBIから、こんなアプリがリリースされています:
■ FBI Provides Free iPhone App To Identify Children (Patch)
The new application provided by the FBI stores detailed information on children, including pictures, so that in case a child is lost, the information is available on one's cell phone and can also be quickly emailed to law enforcement.
FBIから発表された新しいアプリでは、写真など子供に関する情報を蓄積しておくことができる。子供が行方不明になったとき、必要な情報を携帯電話で呼び出したり、警察にメールしたりすることができるのだ。
アプリの名前はそのものズバリ"FBI Child ID"。もちろん無料ですが、現時点ではiPhone版のみのようです。アプリでは子供の写真のほか、名前、誕生日、住所、身長・体重などの情報を登録しておくことが可能。もちろん親や親戚であればそんな情報は頭に入っているはずですが、このデータをすぐに公的機関に送信することができるというわけですね。またこのアプリ上から警察に電話をかけたり、安全アドバイスを読んだりすることもできるそうです。
不安や焦りが原因で、普通ならできる行動ができなかったり、思い出せる情報が思い出せなかったり……という事態もこのアプリが防いでくれそうです(もちろんいざ事があったとき、このアプリをインストールしていたことすら忘れてしまうという恐れもありますが)。また警察側にとっても、パニックになっている親をなだめて情報を引き出したり、聞き間違いのないように時間をかけて確認したりといった手間を回避することができますから、こうしたアプリが普及することにはメリットがあるでしょう。
その意味で、もちろんこうしたアプリが使われないに越したことはありませんが、行方不明だけでなく火事や自然災害・事故等の発生を直接公的機関に報告できるアプリがあっても良いかもしれません。「道路の陥没やゴミの不法投棄」といった問題を地方自治体の担当に報告できるウェブサービス/アプリというものは以前から登場していますので、こうした形で当局と一般ユーザーがつながるというケースも増えてくるのでしょうね。
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