タイトルは釣りです悪しからず。「フェイスブックの友達数、脳の一部の大きさと相関関係か」なんてニュースも出てますが、それとは別に「Facebook利用と成績の関係」を探った研究結果も発表間近とのこと:
■ Facebook’s Impact on Student Grades (New York Times)
米ペンシルバニア州にあるLock Haven UniversityのReynol Junco教授が学術誌"Computers in Human Behavior"に発表予定の研究について。2,000人の学生を集め、彼らにFacebookに参加しているかどうかだけでなく、Facebook上でどのような活動をしているのかを調査、それを彼らの成績と合わせて分析を行ったそうです。
気になるその結果は、というと:
While overall time spent on Facebook negatively affected G.P.A., the results were not clear-cut. As it turned out, those who frequently shared links on Facebook or checked the site to see what friends were up to tended to have higher grades. Those students who posted status updates tended to have lower grades.
Mr. Junco found a direct relationship between site use and out-of-class sociability: the more time a student spent on Facebook, the more likely that student was to be involved with extracurricular activities.
Facebookに費やした合計時間はG.P.A.(※米国等で使用されている成績評価値)のスコアにマイナスの影響を与えていたが、結論はそれほど明快なものではない。例えばFacebook上でリンクを共有したり、友人が何をしているかチェックしたりといった行動が多いユーザーは良い成績を収めていた。ステータス更新を行っていたユーザーは、成績が低い傾向があった。
Junco氏はまた、Facebook利用と課外活動に直接的な関係があることも発見している。Facebookにかける時間が多い学生ほど、課外活動にも参加している傾向が認められた。
とのこと。また1日にどれくらいの頻度でFacebookをチェックするかという点は、成績とは弱い相関関係しか見られなかったそうです。単純に時間や頻度という要素だけでは、相反する結果が出ているわけですから、やはり「どう使うか」がポイントのようですね。
「イノベーションはどのように生まれるのか?」的なテーマを扱った本には、「様々な分野の知識を組み合わせること」というような結論を目にすることが多いですが、もしかしたら同じような背景が今回の研究結果から読み取れるかもしれません。ネットワークを通じて新しい情報や知識に触れる機会が多い学生、あるいは新しいアクティビティに参加する機会が多い学生ほど、新しい刺激を受けて成績へと結びつく――まぁ証明されたのは相関関係なので、単に頭の良い学生は何でも要領良くやるよ、というだけの話かもしれませんが(笑)。
それからこの研究、ぜひ他のソーシャルメディアでも実施して、Facebook上の結果と比較してみて欲しいところ。そのうち「頭が良くなるソーシャルメディア活用術!」なんて話も出てきたりしてね。
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