ネット上で大騒ぎとなった、例のフレスコ画。スペインに住む素人のおばあちゃんが、地元の教会にあった19世紀のフレスコ画を(善意で)修復したところ、それがサルのような姿になってしまい……いまでは逆に巡礼客が増えたり、「このまま保存して!」という嘆願が出たり、Tシャツまで作られたりする始末です。
しかし考えてみましょう。フレスコ画の修復をきちんとこなせるなどという人が、世界に何人いるのでしょうか。失敗を笑っている人は、自分なら上手くできると思っているのでしょうか。ということで、自分も例のフレスコ画の修復にチャレンジしてみたい!という人のために、こんなサイトがオープンしています:
■ The Cecilia Prize | Restore Your Own Ecce Homo!
タイトルにある「セシリア」とは、今回の「修復」を行ったセシリア・ヒメネスさんにちなんだ名前ですね。アクセスすると、こんな画面が表示されます:
もう解説はいらないと思いますが、お絵かきアプリの要領で、自由に「エッケ・ホモ」の修復を行うことができます。リアルに手直しするもよし、ネタに走るのもよし。そして他のユーザーが修復した内容は、ギャラリーとしてPinterestにまとめられています:
ということで、こんなサイトまで作られることになった今回の騒動。やはり普通の失敗作だったら、ここまでの波及はしなかったはずですし、良くも悪くも味のある作品ではないでしょうか。自分でも手を動かしてみることで、セシリアさんの「才能」を再認識できたりしてね。
フレスコ画の技法―知識と制作のすすめ 三野 哲二 日貿出版社 1998-08 売り上げランキング : 761397 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
コメント