いや、この映像が公開された時には、いろいろな意味で話題になったものです:
ボストン・ダイナミクス社がDARPA(米国防高等研究計画局)の支援を受けて開発した四足歩行ロボット"BigDog"。独特の作動音とキモい動きで大きな注目を集めましたが、ちょっと目を離した隙に"LS3"という名称を与えられ、イヌからロバへと大きな進化を遂げています:
何といっても大きな違いは、作動音が非常に小さくなっていることでしょう。まだ当然ながらモーター音は残っていますが、DARPAの発表では以前よりも10分の1の静かさとなり、横で兵士が会話するのも可能とのこと。確かにあの音じゃ、うるさくて仕方ないですからね……。さらに400ポンド(約181キロ)の荷物を積んで、20マイル(約32キロ)を給油なしで走破できるそうです。ちなみに平らな場所での時速は7マイル(約11キロ)まで出すことが可能。
さらに注目の追加機能は、目標とした人間(リーダー)を追跡するというもの。搭載されたセンサーでリーダーの位置を認識し、障害物を乗り越えつつ、後を追うことができるのだとか。しかし完全にリーダーと同じ道を通るのではなく、ある程度の自律性を持っているそうですから、まさに手綱のいらないロバといったところでしょうか。
小走りしている姿や「よいしょっと」と立ち上がる所には可愛らしさもあるのですが、草むらから「ヌッ」と現れるシーンだとか、どうしても不安を掻き立てられますね……そして人間の後を追跡するって。必要な機能だということは分かりますが、いろいろと悪い想像をしてしまいます。ここはひとつ、ルンバのコピー品が日本で喋る機能を追加されたように、「おはよー!」とか「待ってー!」とか無意味に言葉を発する機能を与えた方が良いのではないでしょうか。ついでに愛称をつける、ゆるキャラ化するといった対応を通じて、早急に不気味さの解消が必要かと思われます。
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