と言いながら新ガジェットを発表しちゃってるベゾスさんですが(笑)、やはりガジェットも含めたサービスとして考えているからこその新Kindle展開なんですよね:
■ Amazon refreshes Kindles, including cheaper Fire (Boston.com)
ということで、日本展開が待ち遠しいKindleに、新たな製品ラインナップとサービスが追加されることが発表されました。詳しい内容はEngadgetさんあたりを見て頂くとして、タイトルでも紹介している通り、ジェフ・ベゾスがこんなことを言っています:
Bezos has begun to talk about the Kindle Fire. He called it a service rather than a gadget — a reference to the fact that the tablet is about selling movies, TV shows and other digital content from Amazon’s store. Just a few days earlier, Amazon had announced a new content distribution deal with pay-TV channel Epix.
"People don’t want gadgets anymore," Bezos said. "They want services. They want services that improve over time. They want services that get better."
ベゾスがKindle Fireについて説明を始めた。彼は同端末が映画やテレビ番組といったコンテンツを、アマゾンのサイトを通じて販売する場になっていることを指摘し、Kindle Fireはガジェットではなくサービスであると述べた。ちょうど数日前、アマゾンは有料テレビ局のEpix社とコンテンツ配信契約を結んだことを発表している。
「みんなもうガジェットなんて望んじゃいない」とベゾス。「人々が望んでいるのはサービスだ。時間とともに改善され、良いものになってゆく、そんなサービスが求められている。」
その意味では、今回同時に発表された「Kindle Serials」(前払い料金を払うと、連載小説の新作が自動的に配信されてくるサービス)や「Kindle FreeTime」(子供用アカウントを設定して使用時間に制限がかけられる、アカウントは複数登録が可能)などにも注目が必要かもしれませんね。確かにタブレット端末は家族で使用する場面が想像しやすいですし、FreeTimeのアプローチは支持されるかも(それがベストかどうかは分かりませんが)。
どうしても目新しいガジェットの話をする方が楽しいものですが、例えばKindle Serialsは新しいコンテンツ配信/課金の可能性を拓くものになるかもしれません。詳細は不明ですが、購読者は内容についてフィードバックを返すことも可能とのことですから、思いもよらないコンテンツ創造/消費のあり方が生まれてきたりして。日本だったら、筒井康隆さんなんかが参加してくれたら面白そうだろうなぁ。
そんなこんなで、とにかく早く日本に来て欲しいKindle。しかしベゾスの言う通り、「Kindleはガジェットではなくサービス」であるのなら、機械を輸入するような感覚で日本に持ち込むというわけにはいかないのでしょうね……そんな形でベゾスの言葉の正しさが証明されても嬉しくないのですが。
< 追記 >
ベゾスさん、発表会でこんな表現も使っていたとのことです:
Bezos: "We want to make money when people use our devices, not when they buy our devices." cnet.co/SnlLsB twitter.com/CNETNews/statu…
— CNET News (@CNETNews) September 6, 2012
「私たちは、端末が購入されたときではなく、端末が使われたときに売上を得ることを望んでいます。」
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