数日前からネット上で話題になっていましたが、昨日(5月8日)のNHK「クローズアップ現代」で「“カリスマ”続々登場!ブログ新時代」という特集が組まれていましたね。内容はというと、保田隆明さんや橋本大也さんなどいわゆる「アルファブロガー」の方々を紹介し、彼らの影響力に企業が注目を始めたことを解説する、といった感じ。hatayasan さんのブログで詳しい内容がまとめられていますので、見逃した方はぜひご覧下さい:
■ NHK クローズアップ現代『“カリスマ”続々登場!ブログ新時代』 を観ました (忘却防止)
さて僕の感想は……の前に、他の方々はどんな感想だったのでしょうか。放送終了後に「クローズアップ現代」でブログ検索し、ヒットしたエントリをランダムに読んでみたのですが、1つ驚いたことが。思った以上に「アルファブロガーなんて言葉を初めて聞いた」といった感想が多く存在していました。感覚的な数字で恐縮ですが、7割ぐらいのエントリは「アルファブロガーっていう人がいるんだねー」的な内容だったでしょうか(本当に根拠のない数字ですよ)。考えてみれば、アルファブロガーなどという単語を日頃から耳にしている人の方がマイノリティでしょうから、こんな感想が多くても当然です。
しかしもう1つ驚いたのは、「自分はアルファブロガーじゃなくても楽しい」「友達が読んでくれるだけで嬉しい」という感想が「アルファブロガー初耳層」に多く見られたこと。僕なんかは単純に「いいなーオレも企業の方からモノを送ってくるような存在になりたいなー」などとアルファな方々をうらやましく思ってしまうのですが、意外にそういう感想はありませんでした。アクセスは少なくても、ブログを書くことが楽しい -- という健全(?)な人々が多かったように思います。
企業サイドにすれば、影響力の高いブログに注目するのは当然でしょう。どのブログが影響力を持つかは、例えば Technorati で確認できる被リンク数などから判断できますし、またPVが分かれば客観的な数値として効果測定することができます。決してそれが悪いということではありませんが、アルファではない、アルファを目指さないブログであっても真摯な気持ちで更新を続けている人々がいるということを忘れてはならないのではないでしょうか。
理想論かもしれませんが、これから玉石をより分ける仕組みがより発展して、「ある人にとっては石だが、別の人にとっては玉」なブログを発見しやすくなることでしょう。「ブログをビジネスに活用する」といった場合に、アルファだけでなくアルファではないブログとどう付き合っていくかが、今後重要になっていくのではないかを思います。
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