日本でも政権交代が実現し、にわかに政治が面白くなってきた感がありますが、国民の関心を維持し続けるためには様々な形で政治家の情報が伝えられる必要がありますよね。しかしテレビや新聞は相変わらずの様子ですし、ここはひとつネットの力に期待するしかない――ということで、参考に米国のこんなサイトはいかがでしょうか:
2007年~2008年にかけて行われたのが、第110回米国議会。そこでの議員達の発言をデータ化し、ユニークな形で確認できるようにしてくれるサイトです。どんな仕組みなのか、早速見ていきましょう。
第110回米国議会で議員達がしゃべった言葉は、合計で約1,455万語に達するそうなのですが:
議員の中で誰がどれくらい、どんな内容を喋ったのかについて、「対決」形式で見ることができるというのが趣旨。まず画面上部に表示される地図から、特定の議員、あるいは特定の州を2者選択します(議員vs.議員だけでなく、州vs.州、議員vs.州も可能)。で、選ばれた議員や州が合計で何語しゃべり、どちらの言葉の方が多かったのか、勝敗をつけてくれます。
誰でもいいので、実際に議員を選んでみましょう。するとアニメーションつきで解説が始まります:
上のスクリーンショットは、先日惜しくも亡くなられてしまった、民主党のエドワード・ケネディ上院議員と、同じく民主党のシェルドン・ホワイトハウス上院議員を比較してみたもの(体がロバになっているのは、米民主党のシンボルがロバのため。ちなみに共和党議員は同党のシンボルであるゾウの姿になります)。ご覧の通り、この勝負では16万3,185語対4万8,592語ということで、ケネディ議員の勝ちという具合です。
しかし単に言葉数が多ければ良い、というわけでもないですよね。そこで次の画面では、発言内容の確認もできるようになっています:
詳しくは実際の画面でご確認いただければと思いますが、お馴染みワードクラウドや、投票傾向などなどが分かるようになっていますね。ちなみに州vs.州にするとこんな感じ:
マサチューセッツ州vs.カリフォルニア州だと、約43万語対約135万語ということでカリフォルニア州の勝ち。まぁ州だと議員数が違うので、「語数の勝負」だとどうしても大きな州が有利になってしまうわけですが……州vs.州を比べると、各州の議員達が気にしているテーマなどが分かって面白いです。
ということで、「政治家で遊ぶな!」という声が聞こえてきそうな気もしますが、個人的にはこのぐらいユーモアがあっても良いように思います。入口はジョークで、実は出口にしっかりしたデータが用意してある。こんなサイトが競うように立ち上がる状況、日本でも生まれると良いのですが。
最近のコメント