本屋でBusiness Weekを立ち読みしてたら、37signalsが登場しているのを発見。さっそく購入してみました:
37signalsが登場しているのは、カバーストーリーの"Is Your Company Fast Enough?"という特集。"Programming at Warp Speed"という囲み記事で、おなじみの主張「シンプルな製品を素早く作ろう」が紹介されています。
で、このカバーストーリー。「いまや商品化のスピードが究極の競争力である。先を行く企業に学ぶ」というメッセージラインの通り、37signalsのような素早い意思決定/行動を実践している企業が紹介されているのですが、教訓としてつぎのような項目が挙げられています:
- ヒット商品開発の新しい手法を見つけよう
フォーカスグループや市場調査に頼るのは不十分だ。新しいテクノロジーと消費者のニーズ、両者の橋渡しをする新しい手段を見つけなければならない。
- 機敏なチームを立ち上げよう
大企業は官僚主義を打破するために、独立した小さなチームを立ち上げるべきだ。起業家的であれば、自然と機敏に行動できる。
- 隠れたルールを打破しよう
「見えない縛り」がイノベーションを阻害する。社外でブレインストーミングしたり、外部の人間を招いて新しいアイデアを取り入れることを試そう。
- 専門家にアウトソースしよう
デザインや生産のアウトソースを請け負う業者は、安くだけでなく、上手にしかも速く作業を行うことができる。彼らを使うことで開発時間は半分に短縮される。
- 正しい手法を見つけたら、それを繰り返そう(=テンプレート化しよう)
いったん成功したら、新たに1から始める必要はない。同じ技術やビジネスモデルを繰り返し活用することを考えよう。
とのこと。それができないから苦労してるんだ、と言いたくなりそうですが、それに成功した企業の事例が参考になると思います。37signals以外にも、H&MやXM Satellite Radio、Best Buyなどの事例が取り上げられているので、気になった方は一読してみては。
一時期「社内ベンチャー」というものが流行した時期がありました。いまでも制度を続けている会社もありますが、多くは成果が出ずに「開店休業中」といった状態です。しかしBusiness Weekが示唆するように、社内に起業家的な小グループを置くことは、機敏な商品化を進める有効な手段となります。今後スピードがますます要求されるようになる中で、再び「社内ベンチャー」に注目が集まるように思うのですが、その前に「成功する社内小グループとはどんな存在か」を考えなければいけませんね。
コメント