久しぶりに TechCrunch から、個人的にすごく使ってみたいツール。いくつかの情報ソースをたばねて、重要な情報だけをフィルターして通知してくれる"Touchstone"というデスクトップアプリケーションについて:
■ Touchstone brings Attention Data to life in real-time (TechCrunch)
日本語版はこちら:
■ リアルタイムで注目データを追うTouchstoneのAttention Data (TechCrunch Japanese)
残念ながら非公開ベータテスト中(例によってEメールで申し込むパターン)なので、実物を確認できていないのですが、TechCrunch の記事によれば:
- 一本化する情報ソース(RSS、POPメール、Gmail など)を設定。
- フィルターに使用するキーワードを設定。キーワードにはそれぞれ重要度を設定できる。またフィルターは「ネットの人気度、何時間前のものかまで関連付けて総合的に判断」してくれる。
- ユーザーにはフィルターを通過した情報が通知される。設定した重要度に応じて、通知方法(タスクトレイからのアラート表示、デスクトップアプリケーションによるティッカー型表示、「カーソルの後ろに数秒間フロートで警告が流れるカーソルトレイル」の3通り)も選択できる。
- ローカルPC上にあるデータをスキャンして、その内容からキーワードを推奨してくれるという"Intuitive Attention Management"も可能(ただし推奨キーワードはローカル上に保管されるだけで、このデータが外部に漏れることはない)。
- 料金は無料だが、コンテンツ連動型広告が表示される。広告を非表示にする場合には有料。
こんな感じのツールとのこと。フィルターがどの程度正確に働くかにもよりますが、なかなか面白そうなツールです。
押し寄せる情報洪水をフィルタリングするツール、というと以前使っていた"SearchFox RSS Reader"を思い出してしまうのですが、Touchstone はフィルタリングの目的で使う以前に、増えすぎた情報の窓口を一本化するツールとして魅力的かもしれません。まだ対応している情報ソースはRSSフィードとPOPメール、Gmail しかありませんが、Adapter Ideas のページでは MySpace のメッセージ、eBay のオークショントラッキングなど様々なインプットが提案されていますので、今後対応するソースは増えていきそうです(現在でも様々な「RSS化ツール」によって、多くの情報をRSS経由で取得することは可能ですが)。
ただアグリゲートする情報ソースが増えると、それだけフィルタリングもバージョンアップを迫られるかもしれませんね。例えばメールやSNSのメッセージに順ずるものであれば発信者・メッセージに設定された重要度など、RSSフィードなら発行元の格付け(例えば TechCrunch から発信された情報は必ず確認したいけど、Polar Bear Blog は1週間に1回で良いとか)など、設定方法のニーズも増えていくに違いありません。
そうなってくると、今度はフィルターの設定方法が面倒になっていきますが・・・。この辺を解決するのが、Touchstone で言うところの"Intuitive Attention Management"という概念なのでしょうね。プライバシーが侵されるリスクはありますが、過去にローカルPC上で行った操作を基に最適なフィルターを自動的に用意してくれる、というのは確かに便利です。現在でも Amazon のレコメンデーション機能や、Google の Search History など、単一のアプリケーション内では「過去の経験に基づく最適なフィルタリング」が行われていますが、それを複数のアプリケーションを統合する形で行ってくれるというのが、今後もしかしたら重要なポイントになっていくのかもしれません。
これ面白そうですよね。新しいから取り上げるという基準はさっぱり霧のかなたに消えて久しい昨今ですが、とりあげてもいいかな~と思ってました。
投稿情報: SW | 2006/07/30 15:44
面白そうですよね~。個人的にはRSSフィードとGmailに加え、SNS(Mixi & GREE)のメッセージと日記もインプットできるようにしてくれればすぐにでも使いたいです。フィルタリングはまぁ、必要最低限の機能があればという程度で。
日本でもこの種のアプリケーションが生まれそうな予感・・・。
投稿情報: アキヒト | 2006/07/31 14:49