以前、オルタナティブ・ブログ『シリアルイノベーション』で今泉さんがこんなことを書かれていました:
今まで書きませんでしたが、実は、日ベースで更新する個人のウェブページも旬でいられるのはおおよそ2年。そのように考えています。96年から98年頃にかけて、当時流行ったウェブ日記を一生懸命更新していた経験から、そのような体感的な認識を持っています。おおよそ2年も続けていると、飽きがくるか、ネタが切れるか、更新意欲が低調になるか、だいたいそんなものです。メディアというものに尋常ならざる意欲を持っている、根っからのメディア人は別です。また、「書き」ということ、「表現」ということに、人並み以上にアイデンティティの証のようなものを結びつける方向の人も別です。そうでない限りはだいたいは2年。そのように考えています。
(「忘れるまで2年」から)
この Polar Bear Blog もそろそろ2年。ということで、「ブロガーの賞味期限は2年」説に賛同したくはないのですが、最近こんなエントリも目にしてしまいました:
■ Why we're all blogging less (gapingvoid)
なぜ以前よりブログしないのか?という理由として、以下の6つが掲げられています:
- 忙しくなったから
- Scoble がマイクロソフトを辞めたから(冗談)
- ブログは誰もが続けられるものではないから
- 他に面白いことがあるから
- ブログはもはや「未来」ではなく、新しい「未来」を探すようになったため
- 言いたいことを言い切ったから
最後の6.の部分には、こんなコメントも追加されています:「これは作家について常に言えることだ。同じことがブロガーにも言えるのではないか?」
ブログは本ではありませんから、言いたいことが言い終わったので止めるという発想とは少し違うと思います。しかし作家やエッセイストでも、ずーっと文章を書き続けられている人というのはそれほど多くないですし、しかもブログの更新頻度は紙メディア以上。いつの日かモチベーションが続かなくなる……それは多くの人々に起こりうることなのかもしれません。
ブログが流行りだしたのはここ数年ですから、まだまだ賞味期限が話題になることもないでしょう。しかしもう数年したら、意外な有名ブログも更新ストップする……なんて事態が普通に起きるようになっているのかも。いや、このブログは望まれる限り続けたいとは思っていますが。
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