Nielsen/Net Rating の調査結果によると、ネットユーザーはコンテンツを消費することに時間を費やす一方、相対的に発言の割合が減っているそうです:
■ Web users reading more, saying less, study says (Webware)
Online Publishers Association (OPA) が発表したプレスリリースについて。記事の一部を引用すると
In 2003, Internet users spent about 46 percent of their time communicating and 34 percent reading online content. Those habits seemed to have reversed in the last four years. From January to May 2007, about 47 percent of users' time was spent looking at content and 33 percent spent on communicating.
2003年、インターネットユーザーはネット利用時間の46%をコミュニケーションに費やし、34%をコンテンツを読むことに費やしていた。この傾向は、過去4年の間に逆転してしまったようだ。2007年1月から5月にかけて、ユーザーは47%の時間をコンテンツを見ることに費やし、33%をコミュニケーションに費やした。
だそうです。この原因について、若干ですが以下のようなコメントがあります:
"The increased popularity of video is leading to more time being spent with online content," according to the OPA reports. Time spent communicating could also be less because more people are using instant messaging (IM), which is quicker than sending e-mail.
「動画コンテンツの人気が高まったことが、コンテンツ消費時間の増加につながっている」とOPAレポートは指摘している。またメールよりも素早くメッセージが送れるインスタントメッセージ(IM)を使う人が増えたことも、コミュニケーション時間の減少をもたらしている。
ということで、新しいコンテンツの登場が「コンテンツを消費する」時間を増やし、コミュニケーション方法の効率化が「コミュニケーションする」時間を減らした、と。ちなみにその他の行動については、「検索する」が2003年の3%から5%へと僅かに上昇、「買う」が2003年の16%から15%へと僅かに減少しています。
確かに4年前に比べ、ネット上のコンテンツは飛躍的に増加しました。特にOPAのレポートも指摘している通り、YouTube のような映像コンテンツが大きな存在になりましたよね。しかしいわゆる WEB2.0 の時代ということで、コミュニケーションやコンテンツを「作る」方にも時間が割かれているのかと思ったのですが、相対的な割合は減っていると。うーん、個人的には確実に発信の時間が増えているので、意外な感じもします(この結果はもちろん「割合」ですから、ネット利用時間が増えていれば、実質的にはコミュニケーションに費やす時間は増えているのかもしれません)。まあOPAの言う通り、ツールの進化による時間短縮という面もあるのかもしれませんが。
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